折本をお買い上げいただき、ありがとうございます
新たに折本を二冊お買い上げいただきました。
散文詩集『大時化の海へ』と、歌集『晩夏の詩神』です。改めましてお礼申し上げます。
海をテーマにした散文詩5篇を収録した折本歌集です。
行く宛のない「あなた」への手紙、焦がれるような夏へのサウダージ、終わる夏への挽歌をサブテーマとしています。
越境する神々を信じながら、不信の顎門に囚われて、なすすべもなくあらゆるきみたちを恨み、(きみの聴く講談のアウトローたちは怒りを暴発させても浄土は三千光年先だね)(絶望の只中を周回しつづける船に乗ることを宿命づけられた者たちの系譜に連なる私もまた)眠る場所さえない。──「大時化の海へ」
療養短歌をテーマに詠んだ、短歌30首を収めた折本歌集のPDFです。 失われた恋への挽歌、過ぎ去った夏へのノスタルジーをサブテーマとし、ダークでゴシック、耽美な作風を志向しています。
世の終わり詩神は死せず海の果てきみとふたたび巡り逢うまで
AnthemはCoccoだったね沈黙を守ってふたり白百合の園
おかげさまで『ココア共和国』に二ヶ月連続で佳作として嘉村詩穂名義の詩を採っていただきました。
いずれも電子版のみ掲載で、9月号は「ニライカナイ」、10月号は「海の小箱」です。
10月号は明日28日に発売とのことで、私は先ほど予約注文しました。
ここのところずっと海ブームがつづいていて、詩のモティーフとして使うことが多いです。併せてご覧いただければ幸いです。
ご感想をいただけると大変励みになるので、よろしければこの記事のコメント欄までお寄せください。
さらに図書館エッセイ集が発売中です。
ブログ「広寒宮」で綴ってきた図書館にまつわるエッセイに書き下ろしを加えた、図書館エッセイ集です。「もうひとつの家」としての図書館との付き合い方や、蔵書にまつわること、一利用者から見たコロナ禍の図書館の記録、幼少期に通った図書館との思い出など、今だから読みたい内容をぎゅっとまとめました。本書が図書館を愛するすべての人の友となりうることを心から願っています。-収録作品-図書館という希望ふたつの棚図書館という友人ふたたび図書館へ一図書館の使い方を模索するコロナ禍の図書館について蔵書の整理ふたたび図書館へ二先達の目とBANANA FISHにみる図書館の精神図書館という知の海に漕ぎ出す図書館で知を拓く学校の図書室の思い出非常事態宣言下の図書館本書に登場した書物
2万字程度の図書館にまつわるエッセイを収めた作品集となっております。
kindle unlimited会員様は追加料金なしでお読みいただけますので、この機会にぜひご利用ください。