第4回笹井宏之賞に投稿しました
第4回笹井宏之賞に投稿しました。
結果はまだわかりませんが、その結果がどうであれ、毎日10首近くの歌を詠みつづけた日々はかけがえのないものでした。
今の心境としてはfound & lost/Survive Said The Prophetのこの歌詞がぴたりと当てはまります。
答えを見つけたいんじゃなくて
お前と旅をしたかっただけなのかも
短歌を詠むという旅を通じて、さまざまな体験をしました。
その軌跡はこちらのカテゴリーの記事にまとめています。散文詩も入っていますが、多くは短歌にまつわるものです。
この上半期は少ないながらも歌集や句集に触れましたし、中でも石田波郷『惜命』との出会いがなければ、こうして日々療養生活を送りながら歌を詠みつづけられなかったと思います。
療養俳句の金字塔と呼ばれるこの句集に触れられて本当に良かったと心から思っています。
状態はあまりよろしくないのですが、たまたま日本の古本屋で専業主婦にも手が届くお値段のものがあって、これは買わねばならないと思い立ってお迎えしたのでした。
おそらくこれからの人生の中でももっとも大切な句集になるのだろうなと思います。
また今年の上半期のベスト10冊は
惜命/石田波郷
虚像/赤尾兜子
石胎/鷲巣繁男
憂犬/葛原妙子
閑雅空間/塚本邦雄
草地は緑に輝いて/アンナ・カヴァン
われらの狩りの掟/松野志保
モーヴ色のあめふる/佐藤弓生
氷平線/桜木紫乃
仄暗い水の底から/鈴木光司
となります。
詳細はまたいずれ書ければと思いますが、少数ながらも質のいい短歌・俳句に触れられたことは、私の糧になりましたし、少なくともその目を養うという点ではいい経験になりました。
今後ともディレッタンティズムに陥りすぎず、さまざまな詩歌集を読んでいければと考えています。
最後になりますが、刀剣乱舞の歌仙兼定には病めるときも健やかなるときも短歌を詠みつづける胆力をいただきました。
私にとっては北極星のような道しるべとなってくれた存在でもありました。
短歌を詠むにあたっては、二次創作的な要素は一切含まず、ひっそりと推しているだけですが、それでも短歌を詠みつづけることが彼への愛情と尊崇の念を捧げることになると思って、今後とも彼を仰ぎつつ、短歌を詠みつづけたいと思います。