さっそくプロットを練る
進捗ノートを使うのにどうしてもTwitterアカウントが必要なので、捨て垢を利用して新調した。
昼間の時間を使ってさっそくプロットの素案を練りはじめた。
とにかくこういうものに取りかかるには何よりもスピードが大事で、もたついていてはどうしようもない。明日から取りかかっていたのでは遅い。
基本的には「私物語化計画」主宰の山川健一先生に「可能性を感じる」と見こんでいただいた「望月すみれに近寄ってはいけない」のリメイクとなるが、大筋はいくつか変更点がある。
これまではプロットを練る段階で何度も発作が出て頓挫していたけれど、iPhoneのデフォルトのメモに打ち込んだらあっさりクリアできた。
どうにも紙に構想メモを落とすことにこだわりすぎて、見返してみて「これではどうしようもない」と自己嫌悪や自責感に駆られてしまうのがつらかったらしい。
その点デジタルならば一覧性に乏しいわりに、いくらでも修正が効く。
デジタルとアナログとの違いはメンタルにも大きな影響を及ぼすと、かつて医師も云っていた。デジタルの方がより心理的・物理的に隔たりが大きい分、メンタルに与えるダイレクトな影響もいくらか小さく、冷静に向き合えるのだろう。
また箇条書きと文章を組み合わせれば一覧性はある程度担保できるし、字数が増えれば確実にデジタルが有利だ。
また比較検討するにも、デジタルなら記入日の日付を付しておけば、あとから付け加えた痕跡も残せる。そういう点ではアナログのノウハウも役立つ。
ひとまず15万字を想定しているので、今のところ11本の柱を立てた。
書きたいものはすでにしっかり見えているので、あとはこれを軸にペース配分をしたり、より肉づけするところに加筆したりして、なんとかプロットを完成させたい。
同時に読むべきもの・観るべきもののリストも作った。
どうやらこれまでに観てきたアニメは確実に私の血肉となってくれるようだ。
思いのほか多くの作品を観てきたので、今回もわりとすんなりとプロットの軸を決められたのだろうと思う。
もちろん「私物語化計画」で学んだ要素も重点的に取り込まれている。
小説に関しても読むべきものの軸が定まった。
これまではとにかく苦手なホラーを読まねばとプレッシャーに感じる部分もあったけれど、実のところこの小説を完成させるのに必要なのはまた別のジャンルであって、根幹はホラーというよりも広義の意味での性愛にある。つまり現代の純文学作品を徹底して読む必要がある。
もちろんホラーも参考にしなければならないが、ホラーだけを読んでいても書きたいものは描けそうにない。
それが分かっただけでも収穫だった。やはりいったん頭の中にあるものを文字に落として外在化させることは、メンタルヘルスにとっても、あるいはアイディアを練るにあたってもとても重要なことなのだと実感した。
これからさらに具体的にエピソードを掘り下げてプロットを綿密に練っていく必要がある。
ひとつのシーンに1万字以上を割くのであれば、それに応じた軸となるプロットが必要で、現状ではまだ甘い。つまりアニメで云えば全15話の作品のプロットを練るつもりで、1話の密度をできるだけ高く保ちたい。
こうして細切れにすることで、1万字程度の短編を書き慣れている私にとってもより取り組みやすいフィールドを作ることができるかもしれない。つまり上位となるひとつのエピソードにつき、より量と強度のある下位エピソードが必要となるはずだ。
私は飽き性で1万字に展開を詰めこみすぎる癖があることを考えると、下位エピソードはある程度の量が必要だ。
さらに最終的にはそれらの下位および上位エピソードがひとつに組み合わさって物語を構成する必要がある。
ここはできるだけ時間をかけて練り上げた上で小説に取りかからねばならない。
プロットの時点ですでに大勢は決していると考えてしっかり励みたい。