2021.04.25 新刊書店の愉しみ
月経困難症で体調が悪い中ではあったけれど、主人が外出に誘ってくれたので最寄りの書店まで足を運んだ。
緊急事態宣言下の今、皆考えることは同じらしく、店内は混み合っていた。
日経Womanの日記・ノートが気になったのだけれど、内容が薄そうだったので買わずに、店内で見かけた以下の三冊を買った。
このうち100分de名著の『孤独は知性である』は前々から気になっていて買おうと思っていたもので、『石の文学館』『東欧怪談集』は衝動買いした。
『石の文学館』に関しては以前から同シリーズの『月の文学館』『星の文学館』が気になっているのだが、まだ買えずにいて、今回手に取った。
また『東欧怪談集』は、同じ書店で以前『ロシア怪談集』を表紙買いしたことがあって購入するに至った。
こうして本が本を呼ぶのも面白いし、何より見所のあまり多くない最寄りの書店でこうした掘り出し物を見つけるのはなかなか楽しい。
ここのところアニメ調のイラストが表紙にあしらわれた本が平積みになっていて、見るだけで疲れてしまうのだが、そんな本には目もくれずに、目を皿のようにして書棚に見入るひとときはわくわくする。
どちらかというと古書で本を買うことが多いし、持病もあって最寄りの書店にもなかなか行けないことが多いのだが、それでも時々足を運ぶと新刊書店には新刊書店ならではの良さがあるなと感じる。
むろん音つきの映像を延々と流しつづけていたり、扱っている本の軽薄さにうんざりしてしまうこともあるので、決して好きな書店ではないけれど、それでもなくなってしまうのは困る。
古書店とは違って日々入れ替わる本を眺めるのも、一期一会といった感があって愉しみがある。 先日は新刊棚に並んでいた本が、背表紙だけ並ぶ書棚に収まっていたり、特集コーナーに意外と見所があったりと、たとえ駅前のごくありふれた書店であっても発見は尽きない。
こうした刺激に触れることは、やはりネット書店ではなかなか替えが効かないなと実感する。
さまざまな本の表紙や背表紙に目で触れるだけでも、良い刺激をもらえるなと感じるし、もう少し自室の本棚に向けるまなざしもより真摯に研ぎすまさなくてはならないなと思う。
そうして刺激を得ることが、直接的・間接的な形での日々のアウトプットにつながるのだろうし、あるいは自分自身の大きな糧となっていくのだろう。