2021.04.08 本棚の整理とアニメと

昨夜の深夜、眠れないので読書メーターの本棚を整理していた。

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日本文学

アカウントを作り直して半年ほどになる。

ここのところふたたび近代文学ブームが来ていて、日本文学は主に近代文学で占められている。

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たしか主人と「あの花」を観ていて、主人が「純文学のようだ」と云うので夏目漱石『こころ』を再読したのがきっかけだったと思う。

そこから横光利一「春は馬車に乗って」「花園の思想」とサナトリウム文学を再読して、論文から「蛾はどこにでもゐる」にたどり着き、『絶望名言』から太宰治トカトントン」「火の鳥」と読み、間に宮沢賢治銀河鉄道の夜』「二十六夜」「ひかりの素足」の再読を挟んだ。

NHKラジオ深夜便 絶望名言

NHKラジオ深夜便 絶望名言

 

 できれば絶望名言2も読みたい。

NHKラジオ深夜便 絶望名言2

NHKラジオ深夜便 絶望名言2

 

 今は桜木紫乃『氷平線』を読んでいる。

氷平線 (文春文庫)

氷平線 (文春文庫)

  • 作者:桜木 紫乃
  • 発売日: 2012/04/10
  • メディア: 文庫
 

最初の「雪虫」が日本文学の系譜をしっかり受け継ぐ作品で、たちまち魅せられてしまった。絶妙な職人芸が光る作品だ。モノクロームな世界観が今の気分にぴったり合う。

この本はもともと主人のおすすめ本のうちの一冊で、「悲しみを掘り下げた小説を読みたい」と云ったら勧められた。

ここのところ読み止しの本が増えてきているので、なんとか完走したい。

 

海外文学

それから海外文学の棚にも本の登録をした。

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スタージョン『夢みる宝石』は読書会テキストで、ヘミングウェイの短編集はBANANA FISHに出てきた「キリマンジャロの雪」のみ読んだ。

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あまりに急いで読んだので誤読していたのだが、感動的なラストシーンだった。悲しみを背負った主人公が、人間愛に目覚め、最後は復讐を果たすという型どおりの筋書きだが、その悲しみと喜びが雄弁に物語られている。個人的にはジーナの説明口調の長台詞がどうしても好きになれないけれど、そこはジーナというキャラクターの本質ではないし、彼女の魅力は少しも損なわれない。古びない作品というのは、やはり話の構造がかなり強靭なのだなと気づかされた。

 

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BANANA FISHに引用されて印象に残った「キリマンジャロの雪」のみ読了。小説を書くことができずに病に冒されている身にとっては、主人公の悲哀が痛切に感じられ、こんなところで共感を覚える作品に出会えるとは思わなかった。「おれはあまりにも激しく愛し、多くを求めすぎて、そのあげく、すべてをすり減らしてしまったのだ」「あの地方での経験に基づいた素晴らしい素材を、彼は少なくとも二十は知っていた。それなのに、これまで一つとして作品化してはいない。なぜだろう?」ひとつひとつの言葉がダイレクトに心に突き刺さる。

 

できればBANANA FISHにまつわるサリンジャーの小説などももっと読みたい。

ナイン・ストーリーズは大学一年生の頃に読んだ記憶があって、気に入ってまったく本を読まない妹にも貸した記憶があるのだが、その後本は戻ってこず、彼女が読む気配もなかった。

ちなみに『バナナ剥きには最適の日々』という「バナナフィッシュにうってつけの日」をもじったタイトルの円城塔の小説も面白かった。

ナイン・ストーリーズ (新潮文庫)

ナイン・ストーリーズ (新潮文庫)

 
バナナ剥きには最適の日々 (ハヤカワ文庫JA)

バナナ剥きには最適の日々 (ハヤカワ文庫JA)

  • 作者:円城 塔
  • 発売日: 2014/03/07
  • メディア: 文庫
 
ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)
 

 「ライ麦畑でつかまえて」も読まねばならない。

もちろんBANANA FISHの影響もあるけれど、リアルタイムで観ていたPSYCHO-PASS1期のラストシーンもこの作品の影響を受けたものだった。

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PSYCHO-PASSも1期は特に文学作品の影響を色濃く反映したアニメだった。

2期のあとの映画まで観たけれど、結局1期の完成度には叶わずに観るのをやめた。

できればまたいずれ観直したいと思っている。主人は乗り気ではないので、ひとりで観ることになりそうだ。

 

俳句

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まだまだ少ない。

もっと強化したいと思ったところで、図書館のことが頭をよぎった。

予約本を受け取りそこねて、未だに借りられずじまいになっている。

そこでBANANA FISHに出てきたニューヨーク公共図書館のことを思い出した。

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この図書館はアッシュの最期の地となったスポットで、BANANA FISHという作品においてもっとも重要な場所のひとつだろう。

アウトローでIQ200の彼が唯一心を委ねられる場所だったと云っていい。

改めて図書館という場所の懐の深さを感じるとともに、やはり図書館に行かねばならないという想いを強くする。

そういうわけでふたたび本を予約した。いずれも歌集や句集だ。

開架になっている本で気になっているマンディアルグ『燠火』もあるので、そちらも併せて借りられればと思っている。

図書館についてはこれまでも言葉を尽くして書いてきたけれど、BANANA FISHもその動機づけのひとつになってくれることを心からうれしく思う。