あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。観てます

ひぐらしまどマギと私が観たいものを優先して主人と観てきたので、今度は主人が観たいものを観ようということで、あの花を観はじめた。

ちなみに秩父には実家の家族と二度ほど行ったことがあって、銘仙や芝桜、秩父神社といった見所を堪能したことがある。

まだこの作品は二話までしか観ていないのだが、一話目にして涙腺がゆるみ、二話目はずっと泣きながら観ていた。

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30代になり、周囲の人々との立場や関係が変わっていってしまうことについて、最近ずっと思い悩んでいただけにタイムリーだったのだ。

おそらくこのアニメはアラサーの年代向けに作られているのだろうなと思う。

ED曲もZONEの「君がくれたもの」のカバーという風に、この曲とともに10代を過ごしてきた私たちのような人間にとってむせび泣くしかない選曲だ。

secret base ~君がくれたもの~

secret base ~君がくれたもの~

  • ZONE
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

 

親しかった友人も、仕事や家庭のことに勤しむようになって、専業主婦の私は世間からひとり取り残されたような思いをすることが増えた。

友人や妹に仕事の話をされても全くついていけずに、心苦しい思いをして、どうしようもない心の距離感を感じてしまって、切ない思いとともにやりきれなさを抱いていた私にとって、このアニメはきっとかけがえのない作品になるのだろうなと思う。

いわば私は周囲の変化から完全に取り残されてしまったヒロイン・めんまに自分自身を重ねながら観ているのだろう。

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できるだけ相手に寄り添って振る舞おうとしても、世間はそんな風な私を拒むし、仕事という現実を突きつけられるたびに、云いようのない不安感と申し訳なさを感じずにはいられない。

持病があって仕事というものが共通言語として成り立っている関係性から離れたところで生きている私は、母の言葉を借りれば「別の世界で生きている人間」ということになるのだろうし、仕事を軸に立派に生きている友人たちからしてみれば、(そんな言葉は直接的には云われたことがないにせよ)「あなたは仕事もしてないし、能天気でいいよね」ということになるのだろう。

そこには深い断絶があって、本当の意味で友人と分かり合うことは、もうできないのかもしれないと思うこともある。

 

趣味の話をしてつながってはいても、私の抱える病苦と、彼女たちが日々感じている仕事のストレスはまったく種類を異にするだろうし、仕事の喜びも悲しみも、やりがいも達成感も、きっと私には百分の一も分からない。

アルバイト経験は何度かあるけれど、社会人としての責任や、プレッシャーは私は経験したことがないし、そのプレッシャーに耐えうるだけの気力も体力も私は持ち得ない。

社会における自己というものを考えたときに、私は社会から疎外されているし、社会と何ら関わりを持たずに生きていて、Twitterがかろうじてそこをつないでいたけれど、それも途絶えた。

 

それでもひとりではないと思いながら生きていられるのは主人が傍にいてくれるからで、もう少し精神的に自立したいなと思う。

持病のうつをはじめとする複数の精神疾患は一向に良くなる気配がないし、おそらくこの先も社会との接点をほとんど持てないまま生きていくのだろうなと思うと、なかなかつらいものがある。

 

この深い断絶がふたたび埋まる日が来るのかどうか、今はわからないけれど、それでも付き合いをつづけてくれている友人たちには心から感謝している。

変わってしまったことを嘆いてばかりもいられないし、変化を受け入れられるようになりたいと思うけれど、そうはいっても関係性が変わっていってしまうことが悲しいのはやっぱり悲しいし、やりきれないものはやりきれないのだ。

これは精神福祉の仕事に従事している友人が語ってくれたことだが、そうして「あいまいな喪失」を何度も繰り返しながら人間は生きていくしかないのだろう。

その「あいまいな喪失」からの再生の物語も、いずれ書けるといいなと思っている。

 

 

追記

この記事を精神福祉に携わっている友人に読んでもらったところ、ねんごろな言葉をかけてもらって、胸のつかえが取れた思いがした。

仕事をしていないと、相対的に自分が何かをしていないように感じられるかもしれませんが、決してそんなことはないと思います。(…)なので、あまり自分を責めずに過ごしてください。社会とのつながりも、体調がととのってくると仕事以外のところで見出すことはできるように思います。

 職業人として、多くの障害者の方と関わってきた彼女だからこそ説得力を持つ言葉だと思う。

それが何よりもうれしかったし、改めてこの友情を大事にしなくてはと思う。

彼女とはさまざまに本の紹介をし合ってメッセージのやりとりを終えた。

そういう関係が今もここにあることに心から感謝したい。