年賀状を配信します&浮世絵のこと

 

年賀状の配信について

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TLでネプリ配信の告知ツイートをたびたび拝見しているうちに、私も何かしら作りたくなってしまい、ちょうど俳句のポストカードを作りたいと思っていたので、2021年の年賀状を作りました。

 

内容は新年詠の俳句5句を収めたポストカードで、配信場所はBOOTHを予定しています。

カクヨムでは俳句のみの公開となります。

 

いずれも公開日時は2021年1月1日0:00を予定していますが、BOOTHのDL商品には予約配信の機能がないため、若干時間が遅れるかもしれません。あらかじめご了承ください。

ネプリでの配信も考えたのですが、コロナ禍が厳しい状況にあるのと寒波が押し寄せているので、おうちでぬくぬくと楽しんでいただければと思います。

 

余談〜浮世絵談義〜

少し裏話を添えておくと、パブリックドメイン美術館から北斎小野小町の浮世絵をお借りしました。

私は幼少期に雑誌で目にした、とらやの羊羹の広告に国宝源氏物語絵巻が使われているのにずいぶんとあこがれたものです。

いつか本物をこの目で見てみたいと思いながら、なかなか叶わないままここまで来てしまいました。

北斎の浮世絵を選んだのは、そうしたやまと絵へのあこがれがあって、三十六歌仙図を配置したかったのですが、解像度などの問題でどうしても難しかったため、パブリックドメイン美術館で探して、小野小町の絵を選ぶということになったのでした。

ちなみに主人は北斎が大好きですが、私は浮世絵は実のところあまり好きではなく、近年に至って少し面白さがわかってきたのかなと感じています。

私が好きな浮世絵師は鈴木春信です。

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この「鶴上の遊女」もお正月らしい雰囲気があっていいですね。

こちらもパブリックドメインのサイトからお借りしました。

作品解説はこちらをご参照ください。

dcollections.lib.keio.ac.jp

 

鈴木春信の魅力は、東洋的な風情を感じられるところだと思っています。

とはいえさほど数をこなして観たわけではないのですが、一目で「これは東洋絵画の影響を多分に受けているな」ということが分かります。

女性の描き方が日本的というよりは中国的で、東洋美術にあこがれてやまない私にとっては鈴木春信の浮世絵は入りやすいのかもしれません。

 

wikipediaで大変恐縮ですが、念のため載せておきます。

ja.wikipedia.org

春信の作品からは、江戸になかった上方風及び中国美人画の影響が見て取れる。具体的には、構図や構成は上方の西川祐信の版本を参考にするところが多く、その美人の容姿はの時代の中国版画の仇英に影響を受けている。その他『古今和歌集』や、古今東西の故事説話から得た題材を当世風俗に置き換えた「見立絵」の作品が多い。また錦絵の技法としてもその創始の時期にかかわらず、多様な技法を案出、その芸術性を高めるものになった。

 

またこちらのPDFも参考になります。

 

 特集 鈴木春信 江戸のカラリスト登場

http://mail.ccma-net.jp/publication_artnews/VOL23.PDF

春信には「思古人」 という号がある。"古 (いにしえ)を思う人"と いうその意味のとおり、 春信の作品にはいにしえを思わせるところが ある。江戸時代その当 時のさりげない風俗のありさまを描いていても、たとえば平安時代の雅びやかさを感じさ せる格調の高さがあり、 古く和歌などに表されてきた日本人の季節感 や恋心を現出するかのような気分がある。実 際、春信の作品の多くが、絵の発想の契機を古典文学に求めているのである。 中でも画面を雲形や短冊・色紙形で区切って古典和歌を記し、 その歌の意味に通わせた江戸の風俗を描く作品群は、春信の古典志向を最もよく伝えているといえるであろう。いにしえの歌 の詠み人の心が、春信によって様々な江戸風俗として置き換え られて描かれ、再生されていったのである。このような趣向の作品は、シリーズで制作されることが多く、「六玉川」や「三 十六歌仙」、「風俗四季哥仙」など、美しく雅びやかな揃物(そろいもの)が多く生まれている。

 

書籍としてはこのような本が出ているようです。

鈴木春信 江戸の面影を愛おしむ (ToBi selection)

鈴木春信 江戸の面影を愛おしむ (ToBi selection)

  • 作者:田辺 昌子
  • 発売日: 2017/03/15
  • メディア: 単行本
 

 

やまと絵に惹かれる私が、鈴木春信に魅せられる理由が分かった気がします。

こうしてひとつのことをきっかけに、さまざまに興味をかき立てられるのは、美術だけでなく、学問の面白いところだと思います。

今はなかなか美術館に足を運ぶことも叶いませんが、いずれまた足を運んで、生の作品を鑑賞できればと思っています。