学術書と電子書籍

ここのところ電子書籍を買う頻度が増えている。

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以前記事にも書いたように、『100分de名著』はブラックフライデー&サイバーマンデーに買ったもので、『発達障害サバイバルガイド』は以前買っておいて読んだもの。

渡辺和子シスターの本はかねてより気になっていて、電子版も廉価だったので買った。

 

そしてこのたび、角川選書がセールになっているという知らせを受けて、学生時代にお世話になった斎藤英喜先生の『陰陽師たちの日本史』を含めた3冊を購入した。

今回は誕生月ということもあって、dポイントが2000ポイントもらえたものの、楽天経済圏に暮らしている身としてはいささか持て余していて、その消化も兼ねて使うことにした。

dポイントよりも楽天ポイントの方が貯めやすいという性格もあり、買い物の多くは楽天で済ませている。

しかしdocomoユーザーとしての利点を生かさない手はないし、同じくポイントを使うのだったら、少しでも投資になることに使いたいという気持ちがあった。

 

小説を書いているということもあり、資料はどうしても必要なものだし、日頃から資料を手元に置いて読んでおかなければ、書く段階に至って買っていたのでは遅い。

先を見据えて、「これは役に立ちそうだ」と思ったら買い、少しでも読んで次の創作に活かす。

この理想的なサイクルは、それなりにお小遣いをもらっていて、人並みに勉学に励んでいた学生時代ならまだしも、専業主婦となった今は、なかなか難しくなってしまった。

だからこそ、こうして活かせるチャンスはモノにしたい。

 

大学を出て間もない頃は、出身大学とは異なるものの、よく國學院大學公開講座に通ったり、近代文学周辺の一般向けのシンポジウムに通ったりしたものだが、持病の悪化と、郊外への引っ越し、そしてコロナ禍もあって、なかなか難しくなってしまった。

学ぶことへの意識もいくらか低くなってしまい、ここのところはあまり学術的なものに触れる機会を得られていないというのも、今回学術書を買う動機のひとつとなった。

このままではいけないという意識がはたらいたのだ。

 

ところで紙の本や電子書籍を問わず、学術書はどうしても積みがちになってしまうのだが、紙の本の場合は、その分本棚の循環サイクルを阻害してしまうことにもつながっている。

かといって手放すと後々に手に入りづらくて後悔するのが学術書というものでもあり、記紀神話大物主神で4万字の卒論を書いていたときに買っていた本の多くはもう手元にはない。それを何度悔やんだか分からない。

またきちんとした学術書の多くは高価で、大学図書館を利用しづらい社会人にとって、学術書のセールというのはありがたい存在なのだ。

積めるときに積むというのは、紙の本では私はあまり得意ではないのだが、電子書籍ならばスペースを心配することもない。そういう意味では本を積むのに適している。

そういう点では学術書電子書籍との相性は悪くないのかもしれない。

 

一方で付箋を貼ってメモを付すという紙の本の利点は失われる。

私はそうして学術書を読んできたため、これは大きなデメリットでもある。

だが専業主婦で賃貸住まいという身の程をわきまえれば、こうした読書方法も模索していかないと、この先本と建設的な付き合い方をつづけることも難しくなってしまう。

欲しい本をすべて紙の本で揃えて、それをすべて所蔵しておくということは、図書館でもない限り、到底不可能だ。

図書館でさえ蔵書をリサイクルに出すなど、その時々によって蔵書に変動がある。

一個人にとって蔵書にこだわりすぎるということは、よほど広く大きな家に住んでいるという場合でもない限り、どうしてもネックになると私は思っている。

どのみちいずれ限界はやってくるのだ。

そこで本を循環させるというのが、以前私の出した結論だったが、電子書籍もうまく利用すれば、より多くの本を読むことができる。

電子書籍を活用しながら、今後とも知的好奇心を大事にして、生涯学ぶ姿勢を貫き通したいというのが私の願いだ。