怪談マンスリーコンテストに応募しました
Twitter経由で知った、怪談マンスリーコンテストに応募することにしました。
お題が村、しかも実話怪談ということで、持ちネタがいくつかあり、その中でも特に印象に残っているものを題材に選ぶことにしました。
もともと千字程度の掌編はよく書いているので、初稿は一時間弱で仕上がり、作業用BGMにこちらのダークアンビエントを聴いていました。
ダークアンビエントは作品のムードを均一に保つのに一役買ってくれているので重宝しています。
ネタバレになるので詳しいことは書きませんが、故郷の村に関するエピソードはまだまだあるので、またどこかで書ければいいなと思っています。
ムードというと、先日、山川健一先生に「望月すみれに近寄ってはいけない」の雰囲気が良かったと褒めていただいて、「こういうムード作りにはけっこう自信があるな」と気づくことができました。
陰鬱なムードの作品が好きで、映画ではルシール・アザリロヴィック「エヴォリューション」、小説ではアンナ・カヴァン『アサイラム・ピース』、コーマック・マッカーシー『ザ・ロード』など、特に海外のものが好みです。
『渚にて』は少々合わなかったので手放してしまいましたが、元祖終末SFとしては外せません。
これから冬になるので、陰鬱な終末SFはもっと読んでいきたいジャンルです。
その昔Twitterで #ダウナー系海外文学 というタグで作品を募ったこともありました。
ちらほらと積んでいる作品もあるので読んでみるのもいいかもしれませんね。
個人的に積んでいる中で気になっているのは、伊藤計劃『ハーモニー』にも影響を与えたという『すばらしい新世界』、それからかねてより積んでいるアンナ・カヴァン『氷』『草地は緑に輝いて』です。
それにしても、こうして見てみると意外と海外文学も自分の糧になっているのだなぁと感じます。
大学生の頃や、卒業したての頃は日本近代文学にかぶれていたので、もっぱらそれらを糧としていましたが、そんな中でも少しずつでも海外文学に触れていて良かったなと。
何が糧になるのかわからないところが文学の面白いところですね。
これからも興味の赴くままに読書を楽しみつつ、しっかりとホラーも読んで学んでいきたいです。