10月に読んだ本

10月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:3413
ナイス数:62

少女革命ウテナ (1) (小学館文庫)少女革命ウテナ (1) (小学館文庫)感想
百合漫画を読みたくて、まずは王道からと思い手に取ったのだけれど、面白くて思わず一気読み。生徒会の面々も、ウテナも美しくて眼福でした。百合というよりも、今は少女漫画然としているけれど、それはそれで大好物なので美味しくいただきます。桐生先輩が耽美で好みです。アンシーとの関係はこれから深まっていくのかな……? その過程も楽しみにしています。
読了日:10月05日 著者:さいとう ちほ


少女革命ウテナ (2) (小学館文庫)少女革命ウテナ (2) (小学館文庫)感想
やはりストーリーの基軸は少女漫画。ひとつの恋によって世界が変わってしまうセカイ系のような雰囲気の二巻でした。アンシーが人としての心を取り戻す瞬間に胸がアツくなりました。未見だけど、「まどマギ」とかはもろにこの影響を受けていそう。どろどろとした人間関係の中でも、ウテナの清廉な意思の強さを感じるので、ぐいぐい読み進めることができました。
読了日:10月05日 著者:さいとう ちほ


少女革命ウテナ (3) (小学館文庫)少女革命ウテナ (3) (小学館文庫)感想
本編のみ読了。余韻にひたりたくて番外編はまだ読んでいない。なるほど、これは百合だ。できればもう少しじっくり「お話」を楽しみたかったけれど、この作品の持つ圧倒的なカリスマ性は、あのエンディングだからこそ持ち得たのかもしれない。こうして読んでみると、アニメ「ギルティクラウン」も完全にウテナの影響を受けているし、その他にも影響を与えた作品はたくさんあるのだろうと感じた。また影響関係は定かでないけれど「ハーモニー」を彷彿とさせる終幕だった。気まぐれに手に取ったけれど、この機会に読めて良かったと心から思う。
読了日:10月06日 著者:さいとう ちほ


るんびにの子供 (角川ホラー文庫)るんびにの子供 (角川ホラー文庫)感想
ほぼ初めて読むホラー小説だったが、どれも粒ぞろいで、秋の沈鬱な長雨のさなかに読むのにぴったりだった。中でも「柘榴の家」の最後の台詞がじわじわとくる。私はこの作品はハッピーエンドだったと思っているのだけれど、おそらく映像化したら最も恐ろしいのはこの作品なのではないだろうか。「キリコ」の叙述トリックの妙や、幻想文学のような「とびだす絵本」「獺祭」にも魅せられた。全体的に復讐譚のような色合いが濃いものの、それだけに「柘榴の家」のダークなハッピーエンドの恐ろしさが光る。
読了日:10月09日 著者:宇佐美まこと


職業としての小説家 (Switch library)職業としての小説家 (Switch library)感想
もう何度目かわからないぐらいの再読。村上春樹は誠実な人だとこの本を読むたびに思う。個人的な営みとしての「小説を書くこと」をいかに大事にして育てていくべきか、読むたびに姿勢を正される想いがする。改めて自分の今を振り返るきっかけを与えてもらったと感じた。あくまでも自分自身の「小説を書きたい」という気持ちを大切にしながら、今後とも創作活動を続けていきたい。
読了日:10月11日 著者:村上春樹


いとおしむ暮らし (ナチュリラ別冊)いとおしむ暮らし (ナチュリラ別冊)感想
気持ちを整えたい夜に、もう何度目になるかわからない再読。人をサポートすることに目を向けがちだけれど、まずは自分の足元をしっかり見つめ直さないといけないなぁと反省。少しでも穏やかに、日々を過ごしていけるように、これからも折に触れて再読したいです。内田さんはこれからも私のかけがえのない目標であり、道しるべです。
読了日:10月14日 著者:内田 彩仍


皆川博子作品精華 伝奇―時代小説編皆川博子作品精華 伝奇―時代小説編感想
最後の「海と十字架」のみを除いて読んだ。長崎のミッションスクール出身で、どうしても作家の書くキリシタンものに抵抗があるという信条上の理由なのでやむなく。短編はいずれも名品揃いで、まさに物語の愉悦にひたるという帯どおりに物語の面白さを堪能できた。また伝奇というジャンルの魅力を改めて感じられた作品集だった。皆川博子の卓越した芸の幅の広さと奥深さを味わうことができ、心から満足できた。
読了日:10月18日 著者:皆川 博子


もっと知りたい双極性障害 ココロの健康シリーズもっと知りたい双極性障害 ココロの健康シリーズ感想
昨夜から軽躁状態になっているのではないかと不安に駆られて手に取った。医師からは前に躁状態ではないとの診断を受けているが、うつに罹って二年ほど、一向に調子が良くならないので不安もある。明日電話受診をする予定なので、念のためもう一度相談してみるつもりだ。双極性障害でないことを願うしかない。
読了日:10月18日 著者: 


30代にしておきたい17のこと (だいわ文庫)30代にしておきたい17のこと (だいわ文庫)感想
12月で30歳になるので、少し焦りを感じて再読。自分がやりたいことを明確にしないと、その分積み上っていかないということは直に感じていて、詩歌の道に未練はあるけれど、今は小説を書くことに集中しようと思っている。創作をする中で、自作の詩歌が小説の礎を作ってきたことを考えると、趣味としてつづけるのはいいのかもしれないけれども。無駄に焦ることはないんだよな、とこの本を読んで改めて感じられて良かった。
読了日:10月19日 著者:本田 健


「首尾一貫感覚」で心を強くする(小学館新書)「首尾一貫感覚」で心を強くする(小学館新書)感想
とあるネット記事から、これはきっと役に立つと思って購入し、出会った本。ふわっとした内容の本だなと思いながら読み進めたのだけれど、終盤には具体的なメソッドが提示されていて良かった。私は楽観性が弱いのだけれど、読んでいてうつによって有意味性も弱まってきているなと感じた。ふたたび強化するために、一行日記や自分物語整理マトリックスなどを活用してみたい。
読了日:10月22日 著者:舟木彩乃


Eimi's anARTomy 102 (TH ART SERIES)Eimi's anARTomy 102 (TH ART SERIES)感想
Epicure Gournetに衝撃を受けてから、Twitterをフォローさせていただいていて、流れてくる作品の数々に魅せられてこうして作品集を手に取った。現代的に解釈された名画の数々と、松井冬子の九相図を彷彿とさせる解剖学的なコラージュは、私の好みを直球で貫いてくる。今後とも目が離せないアーティストのひとりだ。
読了日:10月23日 著者:スズキ エイミ


ハーバードの人生が変わる東洋哲学 悩めるエリートを熱狂させた超人気講義 (早川書房)ハーバードの人生が変わる東洋哲学 悩めるエリートを熱狂させた超人気講義 (早川書房)感想
主人の勧めで読んだ。儒教を奉じる彼の心のありようの一端がこの一冊でわかった。ありのままの自分を披瀝するのではなく、礼というワンクッションを挟んで人と接する。それこそが自己鍛錬の道であり、また揺らいでしまう心を規定し、より高めてくれるものなのだということ。あるがままの自分で生きるということを説く風潮が多い昨今、鮮やかな反撃を打ち込む一冊だと感じた。抽象的で実践しづらい点もあったが、主人が和本で孟子を読むきっかけを作った孟子のくだりはたしかに興味深かった。
読了日:10月25日 著者:マイケル ピュエット&クリスティーン グロス=ロー


魑魅の栖魑魅の栖感想
不穏な雰囲気に包まれながらも安堵を覚えるのはなぜだろう。さながらダークアンビエントを聴いているかのように、不安なノイズに押し包まれる安心感を感じる。胎児のような虫のようなBabiesたちの鼓動、海を彷徨う人魂の行方、浄土なき地獄へ落ちてゆくのかと思しき観音。さまざまな呼吸を感じる一冊だった。
読了日:10月27日 著者:高橋 美貴


LilithLilith感想
時代を超えて塚本邦雄とふたたび出会ったような衝撃を受けた。この歌人はおそらくキリスト者なのだろうと思う。そうでもなければ、単に虚飾だけでは語れないキリスト教のモチーフの数々のもつ奥行きは説明できない。年齢が近いこともあり、また短歌を作りはじめた年も私自身と重なるため、大いに刺激を受けた。私も趣味の領域で短歌を作りつづけたい。そしてまたいずれ投稿したいと強く願う。
読了日:10月27日 著者:川野芽生


愛と髑髏と (角川文庫)愛と髑髏と (角川文庫)感想
コロナ禍で雑誌の貸出をやめてしまった美容院にて読了。犬を痛めつける描写はいかんせんつらいものがあったけれども、少女や女性のもつ毒性がいかんなく伝わってくる短編集だった。皆川博子の短編小説の中だと、やはり『妖恋』『ゆめこ縮緬』『朱鱗の家』が突出していると感じるけども、その萌芽が感じられる作品だった。小説の型としてはやや型破りな印象も受けた。私の皆川作品の好みから云えば、少し順位は落ちるかな。もう少し落ちるところできちんと落ちて、まとまりのある作品の方が好み。
読了日:10月28日 著者:皆川 博子

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