攻めの読書
KADOKAWAキャンペーンに便乗して、日曜日に主人と本を買いに行きました。
宇佐見まこと『るんびにの子供』
恒川光太郎『夜市』
普段あまり新刊書店で本を買うことがないので、ちょっと贅沢な気分です。
『るんびにの子供』は表紙買い。後藤温子さんという方が表紙のイラストを手がけていらっしゃるようです。
『夜市』は発売当初から気になっていた一冊だったのですが、このたびホラーを集中的に読むことにしたので、いよいよ手に取ることにしました。
横溝正史『悪魔の手毬唄』は映画版が大変素晴らしかったので原作も読みたくなり、また主人に借りて読んだ『蔵の中・鬼火』も秀逸だったので手元に置くことに。
『ゆめこ縮緬』は既読ですが、どうしても手元に置いておきたかったので購入。
『愛と髑髏と』は初めて読むことになります。
プロ作家に、「とにかく攻めの読書をしなさい」とアドバイスを受けて、今回ホラーを集中的に読もうと決意しました。
本当は終末SFだって読みたいし、大人のほろ苦恋愛小説も読みたいし、現代の純文学ももっと読みたいし、読みたいジャンルはたくさんあるのですが……。
読書メーターを振り返ってみても、攻めの読書がなかなかできていないなと恥じ入るばかりです。
読みたい本と「小説を書くために読むべき本」というのは異なりますし、それは資料となる学術書のみならず文芸書も同じことですね。
幸いにも角川は歴史的にもホラーに強い出版社ですし、今回のキャンペーンを利用できて良かったなと感じます。
今回買わなかった作品で気になった本も載せておきます。
中野美代子はこれまでにも何冊か読んできているので、当然こちらも気になるわけです。
カニバリズムについては控えているネタがあって、それを書く前には必ず買って読みたいと思います。
柳田は人身御供の実在については否定的な立場ですが、その同時代を生きた高木敏雄は違う見方を持っていたとの由。
ホラーを書くならまず間違いなく役立つ本だと思うので、そのうち資料として手元に欲しいですね。
そもそも創元推理文庫の品揃えが充実している書店が最寄りにないので、これは買うべきだったなと悔やんでいる一冊。
品揃えが充実したリアル書店のいいところは、「前から欲しかったのだけれど、なんだか後回しになってしまった」という本が目の前に現れることですね。
こちらも積読本を消化したら買いたいです。
ちなみに最近読んでいるのは、『皆川博子作品精華 伝奇時代小説篇』。
読んでいて、「こういうものを書きたい」というひとつの指針が目に見えてきたので、もしもデビューができたら、いずれはこうした幻想文学に特化した方向性も攻めたいです。
今はまだホラーに集中した方がいいのかなというのは、プロ作家からアドバイスをいただいていて感じています。
まだまだ前途多難ではありますが、ひとまずR-18文学賞に向けて、小説を仕上げていけるように励みたいと思います。