ネプリ配信・テキレボ参加のお知らせなど
今月初旬のネプリ同時配信企画「ペーパーウェル」での経験を踏まえて、来月7/1〜7/8に千字掌編をネプリ配信します。
来月初旬を予定しているネプリの個人配信の原稿ができました。レイアウトも整えたので、7/1〜7/8まで配信します。内容は千字掌編で、ニート若隠居がやむなく琴を教えはじめたら、愛する掛け軸と弟子を巡ってとんでもない事態に……?! という感じです。文体は詩より小説寄りの流麗さを意識しました。
— 嘉村詩穂(雨伽詩音) (@poesy_rain) 2019年6月18日
A4一枚・モノクロ20円/カラー60円でプリントしていただく形になります。プリント予約番号などはまた追って告知いたします。
ひとまず予告ということで。
続いて、10/12のテキレボ9への参加が決まりました。
おかげさまで体調がだいぶ安定してきたこともあり、またテキレボは一度直接参加してみたかったイベントでもあるので、今から楽しみにしています。
頒布物は5月の文フリで頒布予定だった、第二詩集『真珠姫の恋』と処女詩集『挽歌-elegy-』、それから句集『揺籃忌』です。
詩集の試し読みはこちらから。
なお、『挽歌-elegy-』につきましては通販も取り扱っております。
ただいまテキレボアンソロに提出する原稿の校正作業中です。
今回は詩歌での参加になるのですが、アンソロジーに寄稿するのは小説作品となります。私にしては珍しく、現代が舞台の恋愛物語です。
現代モノへの苦手意識を克服したいなということで書いたのですが、結果的にその目標は達成できたのかなと感じています。
今後も現代モノにも挑戦していきたいところです。
さてここからは前回のお知らせの続きです。
前回は個人サイト紫水宮に載せた詩を載せたのですが、今回は主宰するweb文芸誌・かもめソングからご紹介します。
唐詩選を読んでいて、陳子昂の詩の数々に圧倒されたのをきっかけに書きました。
科挙官僚の語りということで、いつもより無骨な語り口になりました。あまりこういうテイストの詩を書くことはこれまでなかったのですが、細々ながら勉強を続けてきた成果を目に見える形で残しておきたかったというのがひとつ、そして唐詩選に収められあt旅の詩を読んで自分も書いてみたくなったというのがひとつ。
かもめメンバーとLINEでやりとりしていて、大学院で漢詩を専攻していた竹雀氏に「当時の科挙官僚の妻は、教養の水準が夫のものとはかなりかけ離れていただろうし、科挙官僚の真の理解者は同じ科挙官僚である男だけだったのだろう」と云われて、私が何の気もなしに書いたこの詩にも一定の説得力はあったのだなと学びました。
思えば中国への憧憬のきっかけとなったのも、小学生の時に観たアニメ版十二国記だったのだなぁと思うと月日が流れるのは早いものですね。原作は小学生〜中学生にかけてぐらいの時に読みました。
新作が発売されるというので、そちらも今から楽しみにしています。
桔梗の檻
こちらはわりとストレートに情念どろどろ系の詩になったのですが、昨年の目標が「詩で感情を表現する」というものだったので、そういう意味では少し成長できたのかなと思います。
ここ一年は憎しみを糧に創作をするというよりも、むしろ哀しみを糧に創作と向き合うということが増えてきていて、この一作もそうした中から生まれた作品です。
もっとより深く、そしてより的確に哀しみを掘り下げられるよう、小説も詩も励んでいきたいと思っています。
桔梗というのは、私の名前の候補だったということもあり、また「眉かくしの霊」に出てくる桔梗ヶ原が念頭にあったのでこのようなタイトルになりました。
今年も残り半年となってしまいましたが、下半期でできるだけ本を読んで抽斗の中身を充実させていきたいです。やはり何度も読んだ本というのは自分の血肉となって生きてくるものですね。そういう本との出会いを楽しみに、本と向き合っていきたいと思います。