【お知らせ】活動報告と今後の予定
先日の文フリはお疲れさまでした。
ちょうどBOOTH Festivalの時期とかぶっていたこともあり、BOOTHで思ったよりも多くの方々に本を手に取っていただけて嬉しかったのです。
引き続き合同誌『かもめソング』と詩集『挽歌-elegy-』をBOOTHにて頒布しております。
詩集『挽歌-elegy-』も合同誌『かもめソング』も再販のめどは立っていません。
特に『かもめソング』は残すところ5部となっておりますので、ご入用の方はお早めにどうぞ。
※かもめソングは500円に値下げしております。
フォロワーさんより詩集のご感想をいただきましたので、こちらに貼らせていただきます。
なんだ、この人、詩も抜群じゃないか。
— ゆうま (@yumawata33) May 13, 2018
詩というにはいささか行間が詰まりすぎているのは確か。
しかし、短編小説と詩がともに瞬間の切れ味や針の一刺しの鋭さこそ至上とし、短編小説は意味を、詩は言葉をひらめかせるものなら、どちらも満たしたものといえる。
『かもめ』が最高。
そうです!
— ゆうま (@yumawata33) May 13, 2018
「魚たちは口々に甘美な響きをくちずさんでいることだろう。」
ここ素晴らしいです。
鴎、秘仏など、因果、展開がはっきりとしていて、小説らしさが際立っている点が、詩としての評価を減じるものかもしれません(しかし、作品としての素晴らしさは些かも毀損されてないと存じます)
しかし、『マディソン』『調香師の終末』は詩としてもすばらしいと思います。
— ゆうま (@yumawata33) May 13, 2018
この詩集は嘉村さんの手腕の広さを感じました。
お買い求めの参考になれば幸いです。
さて、今後の予定ですが、
◇短歌ハッシュ
うさうららさん主催の短歌ハッシュ5月号に寄稿させていただいております。
#短歌ハッシュ 文庫本カバーになるネプリ、5月号を配信します! ざっくりしたアイヌ文様イラストに「獣」もしくは「肉」の詠み込みの8首です。ネプリ用に少し明るい色調整しました。よろしくどうぞ~☆
— usaurara卯楽々堂&花うさぎ (@usaurara) May 10, 2018
セブンイレブン 01016871 A4 カラー 17日まで #ネプリ #ネットプリント #tannka #短歌 pic.twitter.com/unwvx5jkNB
獣と肉がお題ということで、アリプロの「人生美味礼讃」ばりにカニバリズムを詠んでもよかったのですが、せっかく薔薇の季節なので、それにふさわしい歌を詠みました。
◇シズムアンソロウェブ企画
またうさうららさんには#シズムアンソロウェブでもお世話になる予定です。
私が書くのは「花ざかりの地獄」という呪われた一族のお話で、ホラーというよりは耽美に振り切っている感じです。
5/18 21:00~カクヨムにて公開予定です。
「翡翠譚」を『文芸ラジオ』1号に寄稿して以来、初めwebでお読みいただける嘉村の短編小説となります。
それだけに気合を入れて書きました。
「花ざかりの地獄」というタイトルは、アントニオ・タブッキの短編集『逆さまゲーム』に出てくる、
“しかもそれが母さんが「ほんとうは、ひとりでじぶんの悲しみと向きあっていたかった」あの地獄みたいだった日のことで、母さんはいろいろなことをいちどきに考えなければならなかった”
という一節からインスピレーションを受けました。

- 作者: アントニオタブッキ,Antonio Tabucchi,須賀敦子
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 1998/08/01
- メディア: 単行本
- クリック: 3回
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本当にあるんですよね、こういう日が。しかしそれが一日限りでなく、永続的に続いていたら……というのが今回発表する「花ざかりの地獄」です。
イメージBGMは OrbitalのHalcyonです。あの酩酊感を表現できていればいいなと思います。
Orbital - Halcyon On and On [HQ]
なおこちらの作品は、カクヨムに公開するにあたって、以下の自主企画に参加する予定です。
・夢やマボロシ、嘘や幽霊など幻想的なモノを扱う作品募集!名付けて「マボロシ杯」
・趣味全開作品を執筆されている方
・独特の世界観のある作品、読ませてください
カクヨムのいいところは、メジャーな異世界ファンタジーだけでなく、私のようなマイナーな作風でも発表しやすいところですね。
今後も積極的に自主企画に参加させていただきたいと思っています。
そのあとは6/2にwebかもめソングの担当週が巡ってきます。
実のところまだ何を書こうか決めていないのですが、現代小説にもうちょっと挑戦してみたい気もするので、千字ほどの掌編を書くことになるかもしれません。
最近体調が安定しないこともあって、もしかしたらこれまで短歌ハッシュに寄稿させていただいた短歌のまとめになるかもしれませんし、詩集『挽歌-elegy-』を作るに当たって書き下ろして没になった作品の中から、出来のいいものを選んで載せるかもしれません。
体調と相談しつつ決めたいと思います。
その後の予定は完全に白紙です。
いずれ個人サークル紫水宮として掌編集や句集を出してみたいという思いはあるのですが、今回文フリに参加して、本を作るのにどれだけ手間がかかり、また宣伝などそれ以外の部分でもどれだけ体力気力を消耗するかがわかったので、年内のイベント参加はまずないかと思います。
アンソロ等のお誘いがあればいつでも募集しております。
当方、耽美な作風が売りのサークルなので、そういうテーマのアンソロジーにぜひ参加させていただきたいです。
それからマシュマロをはじめました。感想や小説のおすすめ、本当は教えたくない古書店の名前などのご質問、ご自身のぶつけたいフェティシズムなどなんでもお気軽にお寄せください。