僕の読書術 — 6冊併読スタイルのススメ
こちらの記事を読んで、それまで併読というものに抵抗感があったのだけれど、ものは試しということで一週間前から併読をはじめてみた。
というのも、どうしても今読んでおきたい本が2冊重なってしまったのだ。
一冊は短編集、そしてもう一冊は長編だった。
さすがに上で紹介したブログのように20分ずつ立て続けに複数冊の本を読むのは難しいが、一日のうちでも昼は短編、夜は長編といったようにバランスを取りつつ読めばさほど問題はない。
このバランスが良かったためか併読していてもさほど気にならずに済むし、なにより本を手に取る時間が今までよりずっと増えた。
20分とか30分とか細切れの時間に読むことが多いものの、一時間で一冊の本を読むよりもよほど集中できるようだ。
これまで本を読むハードルを下げることに苦心してきたけれど、なかなか長続きしなくて困っていたのでちょっとした時間に気が向いた本を読めるというのは私にとって大きな利点となった。
問題としては一週間になるのにまだ一冊も本を読み終えていないことだけれど、ひとまず一ヶ月、様子を見てみるつもりだ。
さらに昨日からは学術書も並行して読みはじめた。このスタイルなら学術書でもそれほど気負わずに読めるし、モチベーションにもつながる気がする。
それから私が今年からはじめたのは、クラシックを流しながら本を読むこと。
最初はかえって集中できないのではと思っていたけれど、まるで名曲喫茶にいるかのように読書が楽しめるし、その本に合ったクラシックを流せばいよいよ作品の世界に引き込まれてゆく。
ちなみに今年最初に読んだ山尾悠子『ラピスラズリ』はフォーレのレクイエムやモーツァルトの交響曲第40番(カール・ベーム指揮の盤)を聴きながら読んだ。
音楽と作品が見事に溶け合ってこれまでにない素晴らしい読書体験ができたのだった。
これからもぜひ続けていきたい。