広寒宮

アマチュア作家・雨伽詩音の活動報告その他諸々

移ろいを楽しむ

最近お茶の好みが変わってきた。それまでは華やかな香りのアールグレイが一番好きだったのに、今では飲み口がすっきりしたものの方が好みになりつつある。

紅茶で云うならセイロンなど、あっさりといただけるものの方が好みだ。ミルクティー向きのアッサムも香りが強くないので好ましい。ダージリンは香りが豊かすぎて気分に合わないこともある。もちろん華やかな香りに癒されることもあるのだけれど、今はシンプルな味わいのものが気持ちにフィットしてくれる。

そういうわけで以前にはあまり好きではなかったコーヒーをいただく機会が増えた。すっきりとした味わいなのが良い。コーヒーに関してはあまり詳しくないのだけれど、今はモカを飲んでいる。近所のスーパーで挽きたての豆を買ってきて淹れるのがマイブームだ。

秋冬という季節はコーヒーと相性がいいのだろう。特に雨の日などにコーヒーをいただくと、ちょっと特別な気分になる。

こうしてみると好みというのは移ろっていくものなのだなと思わずにはいられない。その移ろいに寂しさを感じていたこともあったけれど、今は前向きに捉えている。またいずれ香りが豊かな紅茶を好む日々も巡ってくるかもしれない。

 

好みと云えば、図書館で借りる本もすっかり様変わりしてしまった。今は手持ちの本がメインで、図書館で借りる本はビジュアルがメインの読みやすい本や、エッセイ、生活の本など、サブポジションという位置づけになっている。

一昨年前は図書館で借りる本がメインだったから、文芸書などもよく借りていた。その頃を懐かしく思い出すこともあるけれど、読みやすい本をわざわざ買うということは少ないので、そういう本を気軽に手に取れる場所として、図書館をありがたいと感じている。

どうしても読書のモチベーションが上がらない時や、小説を読む気分ではないときに私は読みやすい本やエッセイ、生活の本などを手に取る。そうすると少しでも本を読んでいるという前向きな気持ちになれるのだ。

おかげで最近読んだ本はライトな本ばかりになってしまっていて、もっと小説を読まなければとも思うのだけれど、こうして無理のないペースで読書を続けていくことが今の私には合っていると感じる。

年を経るごとに読む本が変わっていくことも受け入れるようになった。それは自然な流れだとも思うし、無理に抗うよりも、その時々で読書を楽しめるのなら、その方がずっと豊かな読書体験を味わうことができる。

たとえ付き合い方が変わったとしても、図書館との絆は途切れることはない。それを心から喜ばしく思うし、これからも長きにわたって図書館と良い関係を築いていきたい。