広寒宮

アマチュア作家・雨伽詩音の活動報告その他諸々

2018年美術鑑賞まとめ

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◇日本美術
仁和寺と御室派のみほとけ―天平真言密教の名宝ー@東京国立博物館
琳派 俵屋宗達から田中一光へ@山種美術館
京都醍醐寺 真言密教の宇宙@サントリー美術館
東山魁夷展@国立新美術館
人間国宝展@MOA美術館

 

◇西洋美術
ルーベンス展@国立西洋美術館
フェルメール展@上野の森美術館

 

いやぁ、少ない。ここ数年は美術鑑賞好きの家族と展示を観に行くことが多かったのですが、引っ越しを経て、都心まで出るのが億劫になってしまい、なかなか行けずじまいになってしまいました。反省せねば。それでもここ数年密教の展示にいくつか足を運んでいることもあって、「この密教画は珍しいな」「こういう品を見るのははじめてだ」などいろんな発見がありました。こうしてひとつの展示だけでなく、いくつかの展示から線となった知識を得られるのはうれしいものです。
仏教の展示はできるだけ図録を買うようにしているのですが、仁和寺展の図録はお迎えできずじまいになってしまいました。図録を並べて眺めることでまた勉強になったりするんですよね。

 

今年は東洋美術の展示を観に行けなかったのが心残りなのと、画廊に行くご縁に恵まれなかったのが少々残念です。体調のこともあって、なかなかひとりで都心まで行けないので、来年は積極的に人を誘いたいところです。

 

そんな中でもフェルメール展を二度も観に行けたのはかけがえのない思い出になりました。私は手紙魔なので、手紙を書くという行為が絵に描かれているのがとてもうれしくて……何気ない普段の行為が美しい一枚の絵になって立ち上がっているのを見ると、自分の日々の行いも、見方を変えれば芸術になるのだなぁと気づくとともに、喜びがわきあがってきたのでした。美術というと、どうしても日常からかけ離れたもの、理想の美を描くものという固定観念がありますが、フェルメールの絵はその観念をやさしく取り除いてくれたなぁと。図録も無事にお迎えできました。

 

ルーベンス展はちょっとイレギュラーな形で観に行くことになったのですが、ルノワールが好きな私としては、ルーベンスの絵が古典となってルノワールに受け継がれて行くという系譜を目の当たりにできてしあわせでした。古典というものの奥深さと価値の重さを改めて感じるとともに、自分もまた古典に価値を置く人間なのだから、もっともっと勉強しなくてはという気持ちになりました。

 

そういう意味では東山魁夷展もいい勉強になりました。自分の得意とする日本の風景だけにとどまらず、海外に飛び出して行った東山魁夷の姿勢は尊敬に値します。個人的な好みで云えば京都の四季を描いた連作や、寺院の障壁画など、日本に根ざした絵の方が東山魁夷の持ち味が活かされていると感じましたが、それでも創作に携わる人間として学ぶものは多いと思いました。図録を買いそびれてしまったので、後日日本の古本屋でお迎えしました。

 

例年より足を運べた展示は少なくなりましたが、いろいろと考えるところの多い展示ばかりで、それはそれで充実した一年になったかなと思います。来年はもっとたくさんの展示を観られますように。

 

去年のまとめはこちら。

evie-11.hatenablog.com

 

一昨年前のまとめはこちら。

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