広寒宮

アマチュア作家・雨伽詩音の活動報告その他諸々

【活動報告】俳句と詩、読書会

個人たんぶらの方に俳句と詩を載せています。

 

 

http://star-bellflower06.tumblr.com/post/160690412238/紫幻想

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俳句ははじめてから一年ぐらい経つのですが、まだまだ勉強不足が否めないので、フォロワーさんに教えていただいた本で少しずつでも勉強していきたいです。

句会にも入ろうかと考えていた時期があったのですが、人見知りな性格なもので、なかなか手も足も出ず……。

そもそも自分の詠んでいる俳句の傾向が俳味からはほど遠いところにあるので、句会などに入っていいものかどうかと悩んでいます。

 

 

そして久しぶりに詩を書きました。

いにしえの中国へのあこがれを形にしたのですが、明確に時代を意識しているわけではないので香水も出てきます。

水晶は中国のとある逸話の象徴になっています。

http://star-bellflower06.tumblr.com/post/160982368217/胡蝶

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■読書会

彼と実父と、神保町の神田白十字にて読書会をしてきました。

テキストは森鴎外「百物語」と「山椒大夫」。

 

「百物語」は彼たっての希望でして、「百物語」を催すことになったにも関わらず、結局執り行わないまま離散するというお話でして、この小説に登場する飾磨屋の連れの女がなんとも印象的でした。谷崎の『蓼食う虫』に登場する「人形のような女」として描かれるお久に重なった、と感想をもらすと、彼もまったく同意見だったようで、なんだかうれしくなりました。

主人公の傍観者としての視点は、どこかで読んだことがあるような気がして、ふと村上春樹に通じるものを感じたのですが、近代的自我のあやうさと現代人の自意識が一瞬重なった気がして面白かったです。

 

山椒大夫」の方は、私は仏教説話の一変形として読みましたが、父と彼は前近代のモラルについて語ってくれて、女子どもだけの旅道中では、いつ人さらいに遭っても殺されてもおかしくはないし、山椒大夫を完全な悪者としては描いていないという指摘を与えてくれました。

また彼が「前近代においては人を救えるのは人ではなく、仏や神だけだった」と説いていたのも面白かったです。近代以後に生きている私たちは、仏や神にすがるとはいっても、病気などで苦しんでいたり、自分ではどうしようもないことで悩んでいたりする場合が多いですが、近代以前ではより生と結びついた、切実な問題であったのだとあらためて感じました。

 

冗談交じりに自らを「読書会屋さん」と呼ぶ彼のリードもあって、読書会はスムーズに進みました。父も今回の読書会が楽しかったようで、次回は秋頃に催す予定です。

テキストはまだ未定ですが、志賀直哉がいいかなと話しています。

 

読書会のあとは父と別れて、彼と神保町の古書店めぐりをしました。

引っ越しを控えているので、あまり本を増やせない状況なのですが、澤口書店で『晩翠詩抄』と『犀星王朝小品』を買ってしまいました。

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ちょうど王朝ものが読みたかったこともあって、犀星の本を見かけたときには驚きのあまり「なんということでしょう……!」と口走ってしまいました。

隣で彼が「俺、この本持ってるよ」とさらっと云ったので、ふいにときめいてしまいました。彼と神保町を歩いていると、こういうことがままあります。

 

晩翠の詩集の方は、大学の講義で晩翠の詩を読んだ記憶があったのと、詩集はとりあえず手元に置いておきたい人間なので手に取ったのですが、開いてみると文語調の格調高い文体なので、二三軒古書店をはしごして買いました。

 

最近では昔に比べて海外文学も読むようになってきましたが、やはりしっくりくるのは近代文学だなぁと感じます。まだまだ読んだことのない作品は数多いので、これからもたくさん読んでいきたいです。

最後に我らの聖地・東方書店に寄って目の毒に当てられたあと、上海庭で中華をいただきつつ、よしなしごとを語り合いました。