広寒宮

アマチュア作家・雨伽詩音の活動報告その他諸々

2016年に読んだ同人小説

今年は同人小説に親しんだ一年になった。 自分自身も文芸同人サークル「かもめ」を立ち上げたこともあり、同人小説に触れるおもしろさを改めて感じている。 創作同人イベントとしては、昨年秋の文フリに行ったきりだったけれど、推し作家さんのご本を通販で…

2016年のベスト10冊

振り返ってみれば、今年は充実した読書生活を送れた一年だった。 山尾悠子に出会ったのも、ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』を読んだのも、皆川博子に再会したのも、新選組にハマったのも、宮沢賢治の世界に入り浸ったのも、朝吹真理子や円城塔といっ…

活動報告

■紫水宮 久しぶりに詩を載せました。 http://star-bellflower06.tumblr.com/post/153861325092/海洋神話学 star-bellflower06.tumblr.com 創作仲間の彼からいろいろと忌憚のない意見をもらって、今後の方向性を考えて行かねばなぁと思ったものの、 わかりに…

芸術鑑賞記録

■デザフェス vol.44 彼と行ってきました。デザフェスは芸大の学園祭みたいなノリを楽しめるので、毎回幾たびに新たな発見があって楽しいです。 デザフェスおつかれさまでした。 pic.twitter.com/sCRAinWkrf— 嘉村詩穂(雨伽詩音) (@poesy_rain) 2016年11月26…

なぜ文アルは面白いのか

文豪とアルケミストを初日からはじめて、ちょうど二十日になる。やりこめばやりこむほど文アルのおもしろさにのめり込みつつあるので、なにがそんなに面白いのかを書いてみたい。 いくつか原因はあるのだが、その最たるものとして会派のメンバーのちぐはぐさ…

文アルの高村光太郎に転びました。

文アルはじめました。 初期文豪は中野重治。 一人称僕でメガネな文系男子は正義です。 谷崎のビジュアルに惹かれてはじめたんですが、リリース初日からやっているのにまだ来ません……。 今日有魂書に潜書したら久しぶりに3時間が出てわくわくしてたら、すで…

最近増えた積読本

■神保町古本まつりにて 神保町古本まつりの戦利品。『雲烟の国』(東方書店ブースにて購入)と『日本の音』は彼の手持ちの本とかぶってたらしく、気が合うねと云われました。『中国社会風俗史』は前から欲しかったので入手できて僥倖。田村書店は心強い味方で…

近況報告

■かもめソング 先週が担当週だったので、散文詩「或神話研究者の最期」を載せました。 http://kamomesong.tumblr.com/post/152762248303/或神話研究者の最期 kamomesong.tumblr.com かもめメンバーから「妖しげで耽美」「オリエンタルな妖気を感じる」とうれ…

「クリエイティブ」に依存しない

クリエイターというと、プロフェッショナルなどでは頭を悩ませるシーンを延々と流した揚げ句に新しいモノを生み出していくという展開がくり返されてばかりいる。 スランプを乗り越えるクリエイターの姿は、私のような人間にとっては勇気を与えてくれるし、明…

【感想】深海×神話合同誌『無可有の淵より』

はじめて拝読する作者さんの作品が多かったこともあり、たいへん刺激に富んだ一冊だった。 特に印象に残った作品を掲載順に挙げていくと、まずは彩村菊乃さんの「零本・人魚語水漬白玉」。 外国のお伽話のような語りのスタイルが心地よく、時折挟まれる「ニ…

【感想】佐々木海月『フリンジラ・モンテ・フリンジラ』

佐々木海月さん(@k_tsukudani)の小説同人誌『フリンジラ・モンテ・フリンジラ』を拝読しました。 ブクログに引き続き、感想を小説の文体で書いてみようということで、掌編を書かせていただきました。 「孤独とはひとに与えられた最大の恩寵ではないかね?」…

近況報告

■かもめソング 先週が担当週だったので、エッセイ「見立てのこころ」を書きました。 エッセイを書くのは久しぶりだったので、なかなか勝手がわからず……。 かもめの公式twitterでなかなか反応がよかったので、ぜひ読んでみてください。 新作が公開されました…

小説を書くための読書法

私のなかでは読書には小説を書くための読書と、娯楽のための読書とのふたつがある。 娯楽のための読書はもっぱら歴史小説や時代小説が多い。歴史ものが好きということもあり、読みやすく気兼ねなく楽しめるという点でいい気分転換になる。歴史小説はプロット…

お知らせ

■文芸同人サークル「かもめ」 文芸同人サークル「かもめ」が始動しました。 大学の文芸サークルの同志で結成した同人サークルで、毎週土曜日にメンバーがひとりずつ作品を更新します。 ジャンルとしては詩・イラスト・エッセイなど幅広く扱う予定です。 まだ…

近況報告など

Tumblrの作品置き場に詩と俳句を載せています。 実はずっと前から詩を書いていたのですが、作品数が少なかったのでお知らせしていなかったのです。 『文芸ラジオ』1号を手にとってくださった方はもちろん、雨伽の作品に多少なりとも興味を持っていただけた…

読書のモチベーションを保つには

万年無気力人間なので読書のモチベーションを保つのが難しいときがちょくちょくあります。 また併読をはじめたこともあり、どの本をどれぐらい読んだかを目に見える形で残しておきたいこともあって、今年の1月から記録をつけはじめました。 (元来記録魔なの…

今年の手帳事情

今年から無印良品の1日1ページノートに日記を書きはじめた。茶色の表紙はweb公開用、緑の表紙は非公開用の日記。 (表紙はweb素材からいただいた) 毎日つけるのはなかなか大変だが、この無印良品の1日1ページノートなら日付欄が空欄になっているので、そこま…

併読はじめました

僕の読書術 — 6冊併読スタイルのススメ // 1e3)g=1e3;else if(200>~~g)g=200;f.height=g}if("link"===d.message)if(h=b.createElement("a"),i=b.createElement("a"),h.href=f.getAttribute("src"),i.href=d.value,i.host===h.host)if(b.activeElement===f)a.…

独断と偏見で選ぶ家に備えておきたいお茶メモ

四季折々に私が家に備えておきたい定番のお茶を紹介します。 お供はその時の気分によるところもありますが、私のおすすめをつらつらと。 基本的に砂糖は入れません。ミルクティーの表記がないものはストレートで飲んでいます。 【通年|朝・昼】 ・FAUCHONの…

学術書を読むということ

専門的な勉強でもしていなければ普段学術書を読む機会はあまりないかもしれない。 忙しい日常のなかにあっては小説を読むことすらままならない、という人もたくさんいることだろうし、勉強のモチベーションを保つのはそう簡単なことではない。 人間は必要に…

【書評】若菜くるみ「瞼の裏の水色の街」(『文芸ラジオ』一号掲載作品)

まず読んでいて感じたことはバランスがいい、ということ。物語の尺に対して内容が過不足なくまとめられているところがいい。物語の展開と構成にも無理はなく、登場人物たちの挙動にも自然な流れができている。何より台詞に頼りすぎることなく物語を動かして…

【書評】佐藤瑞月「白の熱」(『文芸ラジオ』一号掲載作品)

私の作品とともにこちらの作品についての評が載せられたメールを頂戴したのを今でも覚えている。曰く、大江健三郎風だと書かれていた。確かに「クチバシ」のモチーフは大江健三郎の短編小説「空の怪物アグイー」を想起させるもので、モチーフとしては大変興…