広寒宮

アマチュア作家・雨伽詩音の活動報告その他諸々

読書メモ

再読するということ

本を再読するのが好きだ。気に入った本は一年のうちに何度も何度も再読して、文章が体に染みつくまで読む。 鏡花や谷崎などはその筆頭で、鏡花に関しては忌日には毎年絶筆の『縷紅新草』を読んでいるし、「夜叉ヶ池」「眉かくしの霊」なども何度となく読んで…

【エッセイ】幇間がほしい

私はとにかく退屈しやすい。始終退屈していると云っていいかもしれない。これまで飽きてきたものは数知れず、唯一続いている趣味として読書があるのは、読書が無聊を慰めるのにもってこいだからなのだろう。谷崎潤一郎の小説に「幇間」という短編がある。主…

【お題参加】御法度

お題「最近見た映画」 最近、同居している彼が司馬遼太郎の『燃えよ剣』にハマってくれたこともあって、前々から見てみたかった大島渚監督の「御法度」を観た。 御法度 [DVD] 出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ 発売日: 2000/05/21 メディア: DVD 購入: 1人…

【読書感想】三橋鷹女のエッセイ

以前神保町で『現代俳句の世界 橋本多佳子 三橋鷹女集』という本を手に入れた。 橋本多佳子 三橋鷹女集 (朝日文庫―現代俳句の世界) 作者: 橋本多佳子,三橋鷹女,津田清子,中村苑子 出版社/メーカー: 朝日新聞社 発売日: 1984/10 メディア: 文庫 この商品を含…

【読書感想】萩原朔太郎『月に吠える 萩原朔太郎詩集』

去年のベスト本、萩原朔太郎の『月に吠える』を再読した。 月に吠える―萩原朔太郎詩集 (角川文庫) 作者: 萩原朔太郎 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 1999/01 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 3回 この商品を含むブログ (22件) を見る 昨年の秋頃に高…

【読書感想】日夏耿之介詩集

日夏耿之介詩集 (1976年) (現代詩文庫〈1011〉) 作者: 日夏耿之介 出版社/メーカー: 思潮社 発売日: 1976 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 日夏耿之介との出会いは大学時代に遡る。 当時国文科の近代詩の講義を受けていた私は、その頃親交のあっ…

【エッセイ】ディレッタントの悦楽

小説を読んでいて私が愛してやまないのは、小説の中の主人公が、芸術書などの書物を自在に床に広げて、あるいは部屋に持ち込んで耽読する場面だ。 それから私は、今迄親しんで居た哲学や芸術に関する書類を一切戸棚に片附けて了って、魔術だの、催眠術だの、…

【読書感想】太宰治「駆け込み訴え」

太宰治「駆け込み訴え」 駈込み訴え 作者: 太宰治 発売日: 2012/09/27 メディア: Kindle版 クリック: 1回 この商品を含むブログを見る 一体何のテレビ番組だったか、確かNHKの特集番組だったと思うが、朗読でこの小説の冒頭が語られていたのを鮮明に覚えてい…

【読書メモ】神保町古本まつりに行ってきました。

毎年恒例、神保町古本まつりに今年も行ってきました。 雨ということもあって、青空市は中止だったのですが、一誠堂書店で日本詩人全集が一冊100円のお値打ち価格で店頭に並べられていたので、以前から欲しかった日夏耿之介の詩が入った巻と、寝る前に読みた…

【読書メモ】海外文学再入門

普段は日本近代文学の沼に住んでいて、海外文学はどうにも苦手意識が抜けなかったのですが、フォロワーさんに勧められて、四月頃にキニャールの『音楽のレッスン』を読みました。 音楽のレッスン 作者: パスカルキニャール,Pascal Quignard,吉田加南子 出版…

2016年に読んだ同人小説

今年は同人小説に親しんだ一年になった。 自分自身も文芸同人サークル「かもめ」を立ち上げたこともあり、同人小説に触れるおもしろさを改めて感じている。 創作同人イベントとしては、昨年秋の文フリに行ったきりだったけれど、推し作家さんのご本を通販で…

2016年のベスト10冊

振り返ってみれば、今年は充実した読書生活を送れた一年だった。 山尾悠子に出会ったのも、ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』を読んだのも、皆川博子に再会したのも、新選組にハマったのも、宮沢賢治の世界に入り浸ったのも、朝吹真理子や円城塔といっ…

最近増えた積読本

■神保町古本まつりにて 神保町古本まつりの戦利品。『雲烟の国』(東方書店ブースにて購入)と『日本の音』は彼の手持ちの本とかぶってたらしく、気が合うねと云われました。『中国社会風俗史』は前から欲しかったので入手できて僥倖。田村書店は心強い味方で…