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広寒宮

アマチュア作家・雨伽詩音の活動報告その他諸々

かもめのお茶会#3 レポおよび活動報告

先月19日にかもめのお茶会#3を催しました。

山種美術館にて「日本画の教科書 東京編」を鑑賞後、ミュージアムカフェ椿で展覧会にちなんだ練りきりとお茶をいただく会でした。

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私は松岡映丘「春光春衣」にちなんだ「桜がさね」とお抹茶をいただきました。

お茶会の席では美術展の感想を語り合い、それぞれに気に入った絵画を挙げたのですが、私は茂田青樹「春庭」と菱田春草「月四題 春」が好きと云ったら、メンバーから「ブレないね~」との評価をいただきました。

もともと春草の絵は好きだったんですが、幻想的なうつくしさと季節感があいまって、涙がこぼれそうになりました。茂田青樹の方は今回はじめて目にした画家で、やわらかなタッチのなかに郷愁を感じてしまい、すっかり絵の中に入りこんでしまいました。

 

日本画にせよ東洋絵画にせよ、絵の中に引き込まれてシンパシーを感ずることができるのは大きな魅力だと思っています。西洋絵画のようなはっきりとした色使いやタッチではないので、居心地がいいのかもしれません。

ひと頃は以前ほど近代日本画を楽しめなくなっていたのですが、今回久しぶりに目にしたことで、ふたたびその魅力を感じ取られたのはなによりもうれしかったです。

 

ミュージアムカフェではさまざまな話題が出ましたが、特に印象に残っているのは「原点回帰するならどの作家?」というお話。

竹雀氏は谷崎だというので、私は鏡花だと云ったら大いに納得してもらえました。

鏡花は大学時代に出会った至高の文豪のひとりです。彼の作品がなければ私はここまで小説を書き続けるということもなかったでしょうし、「翡翠譚」も生まれえなかったでしょう。

それでも私自身はまだまだ原点回帰をするには早いと思っています。

最近は文アルの影響や仕事をはじめたことで、読むジャンルも変わってきつつあるので、もうしばらくこの変化を楽しみたいという気持ちが強いです。

これについてはまた別の機会に語るつもりでおります。

 

お茶会のあと、竹雀氏と夕食をとって恵比寿駅の駅ビルの書店へ。

原点回帰はまだしたくないと云いつつ、だいぶ弱っていたこともあって金井美恵子の短編集を二冊ほど手に取ったのですが、「いやいや、まだ二冊ほど家に積んでるぞ」と思い直してリャマサーレスの『黄色い雨』を手に取りました。

ちょうど大学の先輩におすすめしていただいていたこともあり、また海外文学にもっと触れなくてはという思いもありまして。

まだしばらく積むことになりそうですが、仕事が一段落したら読もうと思っています。

 

さてさて、かもめといえば、先月の投稿にいろいろと反響をいただきましてありがとうございました。

 

「挽歌」というタイトルの詩を書きました。

 

http://kamomesong.tumblr.com/post/156795146341/挽歌

kamomesong.tumblr.com

幼いころに図書館から借りて愛読していた、妖精にまつわる児童書が今回の詩のベースとなっています。

当時は小学生だったのですが、男の精気を吸いとる女の妖精にたまらないエロスを感じていたのを覚えています。

本に描かれた妖精たちも透きとおるような薄衣をまとっていて、ヌードのような雰囲気がただよっていたのでした。

その他、O・R・メリングの『妖精王の月』は大切な愛読書でしたし、葛城稜『妖精のそだてかた』は大好きな一冊だったので、妖精は親しい存在として私のそばにいたような気がします。

 

妖精王の月

妖精王の月

 

 

妖精のそだてかた (MOE BOOKS)

妖精のそだてかた (MOE BOOKS)

 

 

そういうものと、幼少期から触れていた森林の雰囲気が合わさってこういう詩になったのでした。

今回の詩にBGMをつけるとしたら、ハチスノイトのkamuy mintarでしょうか。

意識的に雰囲気に合わせたというわけではないのですが、そこそこ似合うのではないかと思います。


ハチスノイト(hatis noit)/kamuy mintar (short ver.)Music Video

 

今月の詩についてはまた来週にでもお話します。

文アルイベおつかれさまでした。

なにやらご無沙汰しております。

仕事をはじめたこともあり、なかなかゲームに時間を割く余裕もないのですが、ちょうどその直前頃から學問ノススメがはじまったので、少しだけプレイしました。

 

メンバーは今回の主役である北原一門・北原白秋萩原朔太郎室生犀星の三人に永井荷風を加えて、E-3を周回していました。

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この組み合わせではないんですが、荷風と朔太郎の双筆神髄で

朔太郎「きみの詩を聞かせて」

荷風「レクイエムを聞かせてあげようか」

というやりとりがあって、どちらも汎用台詞なのですが心ときめきました。

 

文アルの北原白秋はちょっと不得手なタイプだったんですが、永井荷風と組み合わせることで「高嶺の花コンビ」(叶姉妹的なアレ)へと昇華されたのと、平時は高飛車系だけども、開花時の台詞からひたむきに文学と向き合っているさまが伝わってきて、自分の創作スタイルと重なるものを感じたので、今では高村光太郎国木田独歩に次いでお気に入りのキャラになりました。

 

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というわけで最新の文アル推し文豪はこんな感じ。

(現在、画像よりはレベリングが進んでいます)

こうしてみると、揃いも揃ってプライド高めなメンバーですね……。

並べてみると色合いがとても綺麗なのが気に入っています。

あと銃と弓中心の編成なので高火力なのもいい。

普段は別の会派にばらばらに散らばってるんですが、レベリングがダレてくるとこの会派を組んでいます。

 

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今回は特に課金せず、かといって地道にイベ完走を目指すでもなく、白秋の制服だけを目標にプレイしました。

さっそく着せてみると腕章が……!

もちろん風紀委員ですよね?

白秋に取り締まられたいです。

 

早く光太郎さんと啄木の制服も実装してほしいです。

制服姿のスバルを見てみたいところ。

朔太郎のカーディガン×ブレザー姿にも惹かれるものがあったものの、白秋だけで手一杯だったのが残念でした。

あと内装金貨は900枚すべて回収したかったなぁ。

などなど、後悔は尽きませんが、地道に金貨を貯めてアンティークの本棚を買いたいと思います。

あと本棚が揃えば、うち図書館の冬のしつらえは完成です。

【感想】オカワダアキナ「ぎょくおん」

Twitterでひょんなことからオカワダさんの本を購入するに至り、夕方ごろ届いたのでさっそく読ませていただいた。

 

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安定剤の副作用によって乳汁が分泌されてしまう青年・郡司と、旅館で郡司と共に働く外国人の青年・アランをめぐる物語。

全編を通して乾いた空気感が漂うなか、郡司のペシミスティックな独白で物語は進む。出生の事情や、さまざまな性体験を通じて培われた彼のほの暗さには湿度がない。その心地よさがだんだんくせになる。

人とうまく関われない姿や、セックスへの「あきらめ」にも似た態度は、どこか私にも通じるものがあった。白状すると、私も同じ副作用を持つ薬を飲んでいた時期があったので、なおさら彼へのシンパシーをかき立てられ、一気に物語の世界に引きこまれていった。

同時に、くらげや煙草、ホームレスの男といったすべてのモチーフが物語にリンクし、さらなる物語へとつながっていくさまが実に気持ちがいい。詩的な言葉たちが辿りつく先に思いもがけない展開が読者を待っていて、最後に投下されるゲンバクの衝撃がずしんと胸に迫ってくる。

そんな中でもひときわまぶしく映るのがアランの存在だ。元バンドマンでかりそめの牧師という役柄もさることながら、会話をする感覚で主人公にセックスをもちかける。一見明るく、何も考えていないように見えて、実は主人公以上に闇が深いのはこの男なのではないかと思ってしまう。

バンドではないけれど、私はこのアランの描写を読んでいてEd Sheeranみたいな声で歌うんだろうなと思った。そんな声で郡司に聖書の一節をささやくのだろうとも。

などと書いておきながら、私は別段この小説を読んでいて腐女子として心をくすぐられたというわけでもない。ただどうしようもない男たちの、他にどうしようもない救済の物語だと思ってこの本を読み終えた。そのどうしようもなさに私は救われた気がした。

文アル進捗報告

文アルの初イベおつかれさまでした。

うち図書館にもめでたく露伴先生がいらっしゃったのですが、終盤になって体調を崩し、報酬完走とはいきませんでした。

 

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せめて五重塔の掛け軸まではと思っていたものの、賢者の石を入手したあたりで終わってしまい……。

それでも、秋声くんの制服や紅葉先生の正装までは手に入れられたので、ひとまずほっとしています。

今回のイベは、既存キャラにも追加要素があったのがうれしかったですね。

今後のイベでは、推しキャラふたりにも新しい要素が増えるといいなぁと思います。

 

推しキャラといえば、このイベでようやく画面をキャラと背景オンリーにする方法を知ったので、夕方の光太郎さんを撮ってみたのですが……天使かな???

「黄昏時の天使」というにふさわしいご様子で、心が満たされました。

 

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今回のイベでだいぶ素材が集まったので、光太郎さんと姫さん(独歩さん)のボイスを解放したところ、光太郎さんのボイスに心打たれました。

新規ボイスも史実や作品を踏まえた丁寧な仕事が光る内容で、とってもうれしいです。

光太郎さんはようやくLv.19まで来たので、早く衣装解放までこぎ着けたいところ。

姫さんはまだかかりそうですが、今から和装姿が楽しみです。

 

それから、ちょうど今日のメンテで内装機能が実装されたということで、冬景色の窓と、壁飾りを購入しました。

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冬景色の窓を真っ先に選んだのは、冬がお好きな光太郎さんのため。

次に壁飾りを買ったのは、芸術家肌な光太郎さんのため。

 

愛が重い……ですね……。

でも、こうして内装をキャラのためにしつらえられるというのは、大変ありがたいことだなぁと思います。

姫さんのためにもまた違う内装を用意したいですし、最終的にはアンティーク調の家具でまとめる予定です。

家具や内装はどれも趣味がいいので、今後の衣装解放での和装に合わせて和のしつらえにするのもいいかなぁと思ったのですが、アンティーク調だと洋装でも和装でも違和感がないので。

期間限定任務もありますし、これから金貨集めをがんばりたいです。

新キャラだけでなく、既存キャラの追加要素も含めて、今年は文アルに期待大、です。

2016年美術鑑賞まとめ

◇西洋美術

フランスの絵画と化粧道具、ファッションにみる美の近代展@ポーラ美術館

英国の夢 ラファエル前派展@Bunkamura ザ・ミュージアム

カラヴァッジョ展@国立西洋美術館

安曇野ジャンセン美術館常設展

ヴェネツィアルネサンスの巨匠たち@国立新美術館

デトロイト美術館展@上野の森美術館

 

◇日本美術

箱根美術館常設展

箱根彫刻の森美術館常設展

ほとけの教え、とこしえに。展@根津美術館

ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞展@Bunkamura ザ・ミュージアム

安田靫彦展@東京国立近代美術館

穎川美術館の名品展@松濤美術館

山種美術館 日本画アワード-未来をになう日本画新世代-展@山種美術館

北斎漫画展@太田記念美術館

山水涼景~鑑賞石の世界~@さいたま市大宮盆栽美術館

歌仙兼定登場@永青文庫美術館

鈴木其一 江戸琳派の旗手展@サントリー美術館

1797年、江戸の文化人大集合!-佐藤一斎収集書画の世界-展@実践女子大学香雪記念資料館

松島瑞巌寺伊達政宗展@三井記念美術館

円山応挙-写生を超えて-展@根津美術館

 

◇博物館

世界のブックデザイン2014-15展@印刷博物館 P&Pギャラリー

総合文化展(常設展)@東京国立博物館

刃文-一千年の移ろい-展@刀剣博物館

星の王子様ミュージアム常設展

真田丸展@江戸東京博物館

 

◇ギャラリー

-終わりと始まり- 金子國義展@Bunkamura ギャラリー

森馨 人形作品集出版記念展 Ghost Marriage 冥婚@Span art gallery

鏡花の書斎展@丸善丸の内本店ギャラリー

山尾悠子 歌集「角砂糖の日」新装版出版記念展@LIBRARIE6           

 

 

計29

各時系列順

 

去年のまとめはこちら

凍月庵 【美術鑑賞】2015年美術鑑賞まとめ

 

これでも頑張って西洋美術の展示を観に行ったつもりだったのですが、フェルメールレンブラント展を逃したり、ボッティチェリ展を逃したりと、相変わらず西洋美術に対してやる気のない一年でした。

 

それでもカラヴァッジョの絵画の数々は未だに脳裏に焼き付いていますし、ラファエル前派展がなければ春頃に西洋の方に軸が揺れることもなかっただろうなーと思います。ひいてはそれが海外文学に親しむきっかけとなっていったので、芸術に影響を受けた一年と云ってもよかったかもしれません。

 

日本美術の方でも根津美術館の展示等々、だいぶいろいろ抜けがあったものの、三月の箱根旅行で訪ねた箱根美術館の焼きものの数々に魅了され、焼きものの見方が変わったのが一番の収穫でした。

来年はトーハクで茶の湯の展示があるそうなので、今から楽しみです。

 

箱根といえば高村光太郎の彫刻に出会ったのも、今にしてみれば不思議な縁を感じます。九月の信州旅行では、安曇野碌山美術館が話題に上ったものの、結局訪ねずじまいになってしまったのが悔やまれてなりません。

当時は高村光太郎にそこまで関心がなかったのですが、上高地には行けたので、結果的には聖地巡礼ができたということで満足です。

 

日本美術では、今年は江戸時代の美術品が大半を占めてしまったので、来年は私の好きなやまと絵や、仏教美術の数々をもっと観られるといいなと思っています。

根津美術館興福寺梵天帝釈天が展示されるとのことで、今から楽しみです。それから三月には高麗仏画の展示も控えているとか。

 

そして仏教美術といえば、私は毎年三井記念美術館で秋に展示されるニッチな仏教美術が気に入っていて、一昨年は「琵琶湖をめぐる 近江路の神と仏 名宝展」、昨年は「蔵王権現と修験の秘宝」、そして今年は「松島 瑞巌寺伊達政宗」展と足を運んできました。

来年は春に「奈良 西大寺展」が催されるそうなので、今から待ち遠しいです。

 

それから、今年は数年ぶりにアングラサブカル系のギャラリーに足を運ぶことができました。学生時代はひとりでスパンアートギャラリーやポスターハリスギャラリー、パラボリカ・ビス、マリアの心臓、ヴァニラ画廊等々に足繁く通ったものですが、ここ最近はすっかり脱アングラ路線を走ってきたので、久々に耽美な世界に触れられて刺激を受けました。

来年は西條冴子さんのお人形を生で観られるといいなあとぼんやり思っております。

はじめてヴァニラ画廊で観たときの衝撃が忘れられない伽井丹彌のお人形も観られるといいのですが、なかなか機会がないので、また対面できる日を心待ちにしております。

 

手短にコメントしようと思っていたのに、またまた長くなってしまいました。去年なによりうれしかったのは、泉鏡花の書斎展で再現された、鏡花の書斎を拝見できたことです。来年こそは、金沢に足を運んで泉鏡花記念館へ行けたらいいなあと願いつつ、今年のまとめとします。

文アルの国木田独歩に射貫かれました。

特務司書着任一ヶ月半にして、ようやく国木田独歩の耗弱グラを回収した。

 

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プライドは高いけれど、クールでそつのない、上品な青年だなあという第一印象で、二軍の固定メンバーとして働いてもらっていたのだけれど、私にとってはそれほど印象に残るというタイプのキャラではなかった。

しかしいざ耗弱状態になった彼はいつもの虚勢はどこへやら、覇気に乏しく、すっかり弱気になっている。

己の文学への自負心が強いのは、挑みかかった壁の高さを知っているからこそでもあり、その不安を常に抱えているからなのだなと気づいた。

 

そういう彼の姿にすっかり心打ち抜かれてしまい、人間、不意打ちを受けた時ほどキャラクターの魅力にとりつかれてしまうのだなと感じた。

ちなみにどれぐらいの衝撃だったかというと、家族では知らぬ者とていないお風呂嫌いな私が、頭を冷やそうと即座にお風呂に飛び込んだレベルである。

 

ゆず湯に浸かりながら、あれこれ思案をめぐらせていると、文アルの国木田独歩の姿に「バッテリー」の原田巧が重なった。

彼もまたプライドが高く、周囲には理解されないものの、投手としての才能はぬきんでている少年で、作中の登場人物に「姫さん」などと軽口を叩かれる。

 

文アルの国木田独歩も、この「姫さん」に当たるなあと思い至ったが、「姫」とはいっても、昨今ちらほら見かける「プライドが高い美人な(あるいはかわいい)男性キャラ」像には彼は当てはまらない。

もちろんそういう美人にも魅力はあるのだろうけれど、独歩にはそういうあざとさのない、青年の自負のような青臭さが感じられるのが、私には好印象だったのだ。

文学を志した青年ゆえの懊悩とか、葛藤がありありと伝わってくるのがたまらなくいとおしいと思ったのだ。

だからここはあえて(うちの図書館では)彼を原田巧とならぶ「姫」ポジとしたい。

 

それにしても、文アルはつくづく予想外な方向から攻めてくるなと感じる。

これまでの遍歴から考えてみても、もともと谷崎や荷風といった耽美系のキャラに走る予定でいたのに、高村光太郎に転がり落ちてしまったし、今日はこうして国木田独歩の魅力に惹きつけられてしまった。

そういう文アルがとても好きだ。

2016年に読んだ同人小説

今年は同人小説に親しんだ一年になった。

自分自身も文芸同人サークル「かもめ」を立ち上げたこともあり、同人小説に触れるおもしろさを改めて感じている。

創作同人イベントとしては、昨年秋の文フリに行ったきりだったけれど、推し作家さんのご本を通販で買うことが増えた。

そこで、今年読んだ同人小説について振り返ってみたい。

 

佐々木海月さん

Twitterがきっかけでご本を購入させていただいた。

昨年webで購入した『星の指先』が気に入ったので、今年は『夜さりどきの化石たち』と、新刊『フリンジラ・モンテ・フリンジラ』を購入。

『フリンジラ・モンテ・フリンジラ』に関しては、すでに感想の記事を書いた。

 

evie-11.hatenablog.com

『夜さりどきの化石』たちに関しては、近いうちにじっくり読み返してから感想を書くことにしたい。

ここのところ体調が安定しないこともあって、なかなか読書がはかどらないのだが、そんな中でも彼女の小説は静かに、そしてやさしく私に孤独を味わせてくれる。

 

 

それから海月さんのご本がきっかけで、彼女が参加なさっている深海×神話アンソロジー『無可有の淵より』も購入した。

感想の記事はすでに書いたので貼っておく。

evie-11.hatenablog.com

このアンソロジーで新たに気になる作家さんたちに出会えたので、やはりアンソロジーはいいものだなぁと改めて思った。

中でも気になったのは彩村菊乃さんと孤伏澤つたゐさん。

今後、個人誌の方もぜひ購入させていただきたいと思う。

 

 

唐橋史さん

『青墓』を読んですっかり世界観に魅了され、先月には『出雲残照』を拝読した。

以下、読書メーターの私の感想より転載する。

 

◇『青墓』

青墓

青墓

 

去年秋の文フリで買ったまま放置していたのをようやく手に取った。読みはじめてみると勢いが止まらず、一気に読了。遊女宿「青墓宿」を舞台に盲目の遊女獅子吼午前を軸として物語が進んでゆくのだが、登場人物たちのバリエーションの豊かさ、プロットの際立つストーリー展開に魅了された。循環してゆく構造なのは途中で察しがついたけれど、無理のない筆運びでうまくできているなぁと感嘆した。和風幻想小説好きにはぜひ読んでいただきたい一冊。

 

◇『出雲残照』

出雲残照

出雲残照

 

WEBにて読了。記紀神話好きにはたまらない、ヤマトと出雲をめぐる物語。ヤマトタケル伝説に根ざしたヤマトタケル像に胸がきゅんとしましたが、それにも増して張旦から見たイズモタケルのぐう聖然としたキャラ造形がツボでした。などと書くと萌えに傾いた感想になってしまいましたが、神話のリノベーションの新たな形を見いだせた気がします。張旦の一人称視点で描かれているので「物語ること」を意識した古事記の再解釈としてとても良かったなあと感じました。ぜひ冊子を手元に置いておきたい作品です。

ちなみにこちらの『出雲残照』は下記リンクから無料で読めるので、ぜひ。

 

出雲残照 - エブリスタ - 無料コミック・小説投稿サイト

http:// http://estar.jp/_novel_view?w=24402275