広寒宮

アマチュア作家・雨伽詩音の活動報告その他諸々

エッセイを紹介していただきました。

友人でかもめメンバーでもある御影あやさんに、以前書いたふたつの棚というエッセイを紹介していただきました……!

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 友人・詩音市「ふたつの棚」というエッセイを読んだ。「もの」にまつわるすてきな一編だ。景観の美しさもおせじにはいいと言えず、治安がいいわけでもない。こんな、ネガティブな印象をもつ土地が、とある棚の記憶によって価値の反転がおきるという、実に興味深い内容である。 

このエッセイは幡ヶ谷という土地への思い出と、その土地で暮らしている中で印象深かった「ふたつの棚」について書いたものなのですが、「もの」に対する価値観の違いが浮き彫りになっていて、あやさんの記事を読んでいて興味深かったです。

 

私はどちらかというとものに愛着を覚えるタイプですが、 ものを増やしすぎるとかえってストレスになるというのは実感していて、以前とうらぶグッズをお世話になっているTwitterのフォロワーさんに譲渡するということもありました。

ものの総量を把握しながら、時々断捨離しつつ、好きなものを増やしてより心地いい空間を作ること。それが私自身の理想なのかもしれません。

そろそろまたものが増えてきたので、断捨離したいなぁという想いに駆られつつ……。

ちなみに断捨離しないと決めているのは学術書です。文芸書はわりとすぐ手放してしまうのですが、学術書はなかなか手に入りづらいので、それだけは確保しています。

なにせいつ必要になるかわからないのが学術書というジャンルでもあるので。小説を書く時はもちろん、平時から手元に置いておきたいなと思っています。

文芸書も思い出がつまった本はまず処分することはありませんが、なんとなく買ってしまった本はなかなかその後も読まないんですよね。読んだ本よりも積読本を処分することが多いです。

そうして自分のその時の興味に沿う本棚、持続可能な本棚を作ってゆくのが私の理想です。

 

あとは「今の自分に必要ない」と思えばだいたい手放してしまいます。ものを愛するけれども執着はしないというのが大事なことなのかもしれません。

自分にとってその時必要なものはきっとそう多くないのだろうと思います。

どうしても手元に置いておきたいものと、そうでないものの見極めをすることは大切なのでしょう。

ものが好きだからこそ、ものに支配されないようにするという心構えで過ごしていきたいです。

 

最後にエッセイを紹介していただいたお返しに、ということで、あやさんが投稿なさっている動画もご紹介しておきます。

韓国の音ゲーについて紹介した動画で、 特に三番目の動画はあやさんの立川愛が伝わってくるような動画で、音ゲー好きもそうでない方も必見です💘

今後とも更新が楽しみです🌸✨

 

実は私もあやさんの影響でオンゲキという音ゲーを始めてみたのですが、長年交際している彼も音ゲーマーということで、最近ゲーセンに行く楽しみを覚えてしまいました。

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一番簡単なランクではありますが、やっとボスが倒せました……!

だんだん操作にも慣れてきたので、次はもうワンランク上のステージに挑戦したいところです。

ゲームセンターって入る前はちょっとドキドキしていたのですが、入ってみると室内遊園地のような感じでわくわくするんですよね🌸✨

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以前大阪旅行に行った時にも、彼が音ゲーマーということもあってゲーセンに行ったのですが、彼が歌仙ちゃんを取ってくれたのでした🌸✨

それからというもののかせぬいは大事なお守りで、美術館に行く際にはお供として連れて行っています。

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幼少期からゲーセンとは無縁な世界で生きてきただけに、今になってその魅力に触れた次第です。これからもゲーセンは折に触れて訪ねたいスポットだなぁと感じています。

ネプリ千字掌編「仙魚記」振り返り&ひとり文学談義

7/1〜7/8までネプリを配信しておりました。こちらでの告知が遅くなってしまい、大変申し訳ありませんでしたが、おかげさまで無事に配信を終えることができました。

企画に乗っかったものでないものとしては初めての個人配信だったので、どなたも出力してくださらなかったらどうしよう……と不安だったのですが、目標だった二桁を超えることができ、ほっとしています。

企画中、宣伝が何かと多くなってしまい、恐縮至極ではありましたが、おつきあいくださった皆様、出力してくださった皆様、そしてご感想をくださった皆様、本当にありがとうございました。

 

いただいたご感想を掲載させていただきます。

 

文体を褒めていただけることが多く、また伝えたかった幻想怪奇譚の美の世界を丁寧に受け取って下さった方が多かったことは本当に書き手としてありがたい限りでした。

これからもますます精進して言葉を磨いて参りたいと思います。

 

作品の裏話のようなものをちょっとしておくと、この作品を書く直接的なきっかけとなったのは、こちらの李在の「琴高乗鯉図軸」にありました。

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こういう掛け軸を床の間に掛けて、日がな一日それを眺めながら暮らしているニート若隠居がいたらいいなぁ……という妄想が膨らんだのですが、そこからまったく話が動かず、若隠居は絵の前から動こうとしないので、背中に鞭打って働いてもらうことにしました。

そこから話が転がって最後までたどり着けたので、やはりニートは働いた方がいいのだなぁということを我が身のことのように思いました……。私は病気療養中かつ求職中の身ではあるのですが。

あとは師弟関係のすったもんだに関しては、素地のようなものが一応あって、その素地について語ることは控えておきますが、何かとトラブルが起きやすいのも師弟関係でもあるので、そこをもっと掘り下げて書けたら、よりストーリーとして動きのある話になったのではないかと思います。千字では到底収まりませんけども。

 

そこから怪異譚に持っていたのははじめから念頭にあったことで、ただ人間と鯉との恋物語をその両者の関係だけで終わらせたくなかったのかもしれません。人間の愛憎のただ中に鯉というヴィーナスがいるというのは、特段意識したわけではないのですが、たとえば谷崎潤一郎の『猫と庄造とふたりの女』もそうですね。

猫と庄造と二人のおんな (新潮文庫)

猫と庄造と二人のおんな (新潮文庫)

 

 結局庄造にとって最も愛すべきものが猫であったように、主人公にとって至高の美と呼べるものは鯉を置いて他になかったのでしょう。

 

それが女に化ける夢を見るというのは古今東西の様々な物語に描かれていることで、どれを手本にしたというわけではないのですが、その後、弟子の性が反転して鯉になるというのは自分にとって結構大事な要素なのかなと思います。

私の書く男性はどうしても女性的になってしまうのですが、そういうマージナルなセクシャリティというのが昔から好きで、その原点にあるのは『南総里見八犬伝』の犬塚信乃や犬坂毛野、萩尾望都『11人いる!」のフロルベリチェリ・フロルの存在が大きいのかなと。

南総里見八犬伝〈1〉妖刀村雨丸

南総里見八犬伝〈1〉妖刀村雨丸

 
11人いる! (小学館文庫)

11人いる! (小学館文庫)

 

 

とうらぶの最推しキャラも宗三左文字ですしね……。

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思春期の頃は、自分自身も性別が曖昧だなと感じていたので(自分が女の子であることを受け入れることができたのは、大学三年生頃になってからのことでした)、そういう境界がぼやけた男性に強く惹かれるのだと思います。 

 

そして男であって女に近しい存在というと、浮かんでくるのは女形ですが、到底女形を書ききれるだけの技量は今の私にはないので、皆川博子の『花闇』を強く推しておきます。

花闇 (河出文庫)

花闇 (河出文庫)

 

これを超える歌舞伎小説はなかなかないのではないかと。赤江瀑の歌舞伎ものをベースにして生まれた作品だと聞いてはいるのですが、私はどちらかというと赤江瀑よりも皆川博子派です。

そう云ってもこちらにある『花夜叉殺し』を読んだ限りで、彼の作品集も積んで久しいのですが……。

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 これを機会に読んでみるのもいいのかもしれませんね。

創作上半期振り返り

今週のお題「2019年上半期」

うつを患ってしまったこともあり、文フリやアンソロへの参加を取りやめざるを得なくなり、各方面にご迷惑をかけてしまった上半期だった。

特に文フリへの参加を見送ったことは未だに悔やんでいる。第二詩集『真珠姫の恋』も処女句集『揺籃忌』も完成を目前にしての参加中止だったので、秋のテキレボと文フリではつつがなく頒布できるように体調を整えていきたい。

そういうこともあって小説を書くこともストップせざるを得なくなり、心理的にも相当な負担を強いられた半年だった。

 

それでも詩と俳句、そしてお世話になっているうさうららさん主宰の短歌ハッシュには幾度となく助けられてきた。

おかげさまで個人サイト紫水宮カクヨムのフォロワーさんも増えたり、Twitterでも反応をいただけることが多くなり、この場をお借りしてお礼を申し上げたい。

 こちらのタグにも多くのご反応をいただいた。

長くなるので埋め込みは控えておくが、あらためて作品のリンクを貼っておく。

異界訪問譚

東洋風幻想譚。小説の文体で詩を書いてみようと思い立って書いた。

桔梗の檻

和風情念どろどろ系。身辺で起きたとある出来事を下敷きに書いたが脚色多し。

胡蝶姫

和風怪奇譚。こちらも自分の身辺を振り返ってみて詩という形に昇華したが面影はなし。

地獄の白百合

和風情念どろどろSM系。鏡花の「陽炎座」に感化されて書いた一作。私の中で雪女は地獄に住まうものという認識は彼の小説をベースにして生まれた。

 

さららに最近俳句てふてふにも投稿をはじめた。

 こちらは個人サイト紫水宮に載せた俳句の中から、特に気に入ったものや、写真に合うものを選んで載せている。アカウント名はTwitterと同じく嘉村詩穂なので、お見かけの際はよろしくお願いします。

 

またTwitterと云えばネプリ同時配信企画「ペーパーウェル02」に参加できたことはいい思い出になった。

evie-11.hatenablog.com

なかなか同人活動がままならない中で、このようなご縁をいただけて本当にありがたかったし、今後ともまた機会があれば参加させていただきたく思う。

 

 さらに運営しておられるうさうららさんの手製本短歌アンソロジー『ぽたん』にも参加させていただいた。

素敵な短歌の数々の中に自分の歌を入れていただけたことは詠み手としてうれしかったし、抽選に当たって本をお迎えできたことも喜ばしかった。

 

また短歌ハッシュには4度にわたってお邪魔させていただいた。

5月号に載せた短歌にはご感想もいただけてうれしかったし、これらの歌と『ぽたん』に寄稿させていただいた歌の中から、こちらの企画に参加させていただくことにした。

twitter.com

 私は睦月に配置されている。短歌はまだまだはじめて日が浅いけれど、耽美を意識した作風でこれからも続けていきたい。

 

さらに個人的にネプリ配信もはじめた。7/8までプリントできるので、コンビニに立ち寄ることがあればお手に取っていただきたい。

こちらはペーパーウェル02で配信した「リリィの花園」と併せて、秋のテキレボと文フリでペーパーとして頒布するつもりでいる。

 

今後の予定としては

アンソロ光web企画参加(予定)

8月上旬 ネプリ「珈琲日和12」参加

10/12 テキレボ9直接参加

11/24 文フリ東京参加

 

テキレボでは第一詩集『挽歌-elegy-』と第二詩集『真珠姫の恋』、処女句集『揺籃忌』を頒布予定。

なお『挽歌-elegy-』については通販も受付中。

star-bellflower.booth.pm

文フリ東京での頒布物は上のふたつに加えて、千字掌編集を出そうかと思案中だ。

これまでに書いた千字掌編の一部はこちらにまとめているのでご参照いただきたい。

kakuyomu.jp

これに加えてかもめソングに寄稿したものや新作などを加えて本にしたい。

体調の如何によっては詩集と句集のみになるかもしれないが、確実にイベントに出られるように体調を整えていきたい。

6月の読了本と今後の見通し

かもめメンバーの御影あやさんが「6月に読んだ本」と題して読んだ本のまとめ記事を書いていたのを受けて、私も先月読んだ本と、今後読みたい本を記しておくことにした。

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またあやさんの『華氏451度』の感想で、

レイ・ブラッドベリ著。これ6月なのか。だいぶ前のように感じる。サークル主宰にすすめてもらった本なのだが、彼女のススメはハズレがなさすぎてびっくりする。内容としては、本を持つことが違法となった世界の話。ひたすら世界の奥底に悲しみが潜んでいる。本がなぜあるのか、どうしてこの世界のようになってはならないのか、最終章で語られるシーンに共感を禁じ得なかった。訳もたいへんセンスがあり、流麗。

と、私のことまで褒めていただいて、大変うれしかったからというのもある。

この場をお借りして、お礼を申し上げたい。

 

さて、まずは先月読んだ本を振り返ってみることにする。

6月の読書メーター
読んだ本の数:14
読んだページ数:2707
ナイス数:201

NHKこころの時代~宗教・人生~ 禅の知恵に学ぶ (NHKシリーズ)NHKこころの時代~宗教・人生~ 禅の知恵に学ぶ (NHKシリーズ)感想
同番組を観ていたのだけれど、テキストでも読みたくなって購入。禅に関する本はこれまでにも読んできたものの、より禅の教義について掘り下げられていて勉強になるとともに、我が身を振り返って至らないところがあるのをまざまざと思い知らされた。「生かされている」という視線は普段生活していてつい忘れてしまいがちだけれど、実際周りを見渡してみるといかに自分が恵まれているかということを思わずにはいられない。そのことに感謝しながら前を向いて歩んで行きたい。
読了日:06月04日 著者: 
乱読のセレンディピティ (扶桑社文庫)乱読のセレンディピティ (扶桑社文庫)感想
文章の拙さがあまりに目立ってしまい、下手な文章にアレルギー反応が出てしまう身としては到底最後まで読み切れないと思い、三章の序盤で放り出してしまったのだが、興味を持った恋人がぱらぱらと読んだ上で「六章七章を読むといい」と云うので、六章と七章のみ読んだ。奇しくもこの本そのものが乱読の意義を伝えてくれたと思えば多少はありがたいけれど、それもこうして本にするレベルの内容だったかと思うと疑問だ。一度は売れた本の作者が片手間に書いた本だとしか私には思えなかった。
読了日:06月06日 著者:外山 滋比古
恋愛しない若者たち コンビニ化する性とコスパ化する結婚 (ディスカヴァー携書)恋愛しない若者たち コンビニ化する性とコスパ化する結婚 (ディスカヴァー携書)感想
28歳だが、自分自身はどちらかというと恋愛体質なタイプなので、周囲を見ていて「なぜ恋愛しないんだろう」と疑問に思うことが多く、手に取った。恋愛の背景には社会の問題が横たわっていることを学ぶことができた。恋愛結婚よりも連帯結婚をと呼びかける著者の主張には頷けるものもあったけれど、それでも恋愛に夢を見るのはそんなにコスパが悪くて不合理なことなのだろうかとも思う。「金麦女」に惹かれることを考えてみても、私の恋愛観・結婚観は保守的な部類に入るのかもしれない。
読了日:06月07日 著者:牛窪 恵
桜姫華伝 4 (りぼんマスコットコミックス)桜姫華伝 4 (りぼんマスコットコミックス)感想
瑠璃条がいじらしくて愛おしくなってしまい、ありなっちの描く女の子は本当に魅力的だなぁと思った。槐と結ばれてほしいけれど、敵サイドだからバッドエンドに終わってしまうのだろうか。ありなっちの贔屓キャラなようなので今後に期待。それから番外編で朝霧の泣き顔にぐっときてしまった。伏線を張る意味もあっただろうから、きっと彼女の夢は叶うと信じている。
読了日:06月08日 著者:種村 有菜
東大教授が教える独学勉強法 (草思社文庫)東大教授が教える独学勉強法 (草思社文庫)感想
ちょっともやもやすることがあって再読。とにかく自分の力で考える癖をつけること、学んだことを熟成させて応用力をつけることの大切さを改めて実感。自分の思考の癖はあまり意識したことがなかったけれど、分析することでより効率的に学べると知り、時間をかけて見つめ直したくなった。私は論理立てて批判的に物事を見る癖があるので、批判をした上で我が身を振り返るというスタンスが一番合っている気がする。またブログを書くときにも、引用をする際には必ず自分の意見も併記しておこうと肝に銘じた。
読了日:06月12日 著者:柳川 範之
桜姫華伝 5 (りぼんマスコットコミックス)桜姫華伝 5 (りぼんマスコットコミックス)感想
白夜がジャンヌっぽいデザインで、ジャンヌ連載時に読んでいたファンとしては嬉しい限り。白夜はもっとかわいくなりそうなのになぁと思っていただけに、妖艶な巫女姿になって嬉しさ倍増でした。朱里の話は思わず一緒に泣きたくなってしまったけれど、改めて槐の人心掌握術は恐ろしいなと。ヒールキャラとして魅力的すぎる。読み切り漫画も面白くて堪能しました。ありなっちは鏡のような対になるキャラが好きなのかな。光先輩のイケメンぶりにきゅんとしました。
読了日:06月13日 著者:種村 有菜
夜長姫と耳男夜長姫と耳男感想
夜長姫のコケティッシュで倒錯的な美しさに惹きつけられた一編でした。“一夜ごとに二握りの黄金を百夜にかけてしぼらせ、したたる露をあつめて産湯をつかわせ”て“その露がしみあっために、ヒメの身体は生まれながらに光かがやき、黄金の香りがする”と噂されているところや、神の化身と崇められながら死神のようにタナトスを司っている二面性がまた良いです。初めての安吾作品で、文体にちょっと面食らいましたが、それを上回る魅力がありました。
読了日:06月13日 著者:坂口 安吾
軽いめまい軽いめまい感想
金井美恵子は夏に読むにかぎる。文字通りめまいを催すような文体にくらくらとしながら酔い浸れるのも夏と相性が良い。何気ない主婦の日常を描きながらも、時折はっとさせられるのは、私ももはやそういう暮らしに足を踏み入れてしまったからに違いない。それでもその何気ない暮らしがこうして小説(というより散文詩だと私は思うのだが)になってしまうのは、ひとえに彼女の文芸の才能あってのことなのだろう。金井美恵子を勧めてくださった知人にあらためて感謝したい。
読了日:06月14日 著者:金井 美恵子
年収200万円からの貯金生活宣言年収200万円からの貯金生活宣言感想
老後に2000万円必要というニュースが出回っているため、図書館本ではなく購入して再読。なかなか貯金ができないのは、クレカ払いがやめられないからなのだなぁと再認識。とはいえ体調によって外出できないこともあるため、クレカは必須アイテム。まずは投資のパーセンテージを増やしたいところ。先月は15%だったので、あと10%増やせればいいのかも。ついつい消費と浪費に回してしまうけれど、もっと意識的に本を買いたい。経験的に貯金は天引きが一番なので、天引きの金額を引き上げることも考えたい。
読了日:06月15日 著者:横山 光昭
花々の詩歌花々の詩歌感想
日本近代文学館編『花々の詩歌』読了。文豪たちの自筆の短冊などの写真とともに四季折々の花を詠んだ詩歌をたどるという贅沢な一冊。気に入った詩を書き写したところ、与謝野晶子柳原白蓮など、情熱的な詩歌が多くなりました。三橋鷹女も好きだし、情念を燃やすような作品が好みなのかもしれません。また谷崎の筆跡を見られたのも僥倖。古典調を意識した短歌で、彼の短歌ももっと読んで勉強したくなりました。また西脇順三郎は長らく岩波文庫の詩集を積んでいるので、これを機に読もうと思います。
読了日:06月16日 著者:日本近代文学館
桜姫華伝 6 (りぼんマスコットコミックス)桜姫華伝 6 (りぼんマスコットコミックス)感想
朝霧の過去編、これぞ漫画の醍醐味と云わんばかりの展開でぐっときました。一巻でちら見せしていた雪女という美しいイメージから、こういうホラー展開が待っているとは。一寸師の血を飲んだ因果が短命をもたらすというのも外連味があって良かったです。右京との恋は切なくてちょっと泣きそうになりました。ありなっちの描く女の子の泣き顔には胸がしめつけられそうになります。彼と結ばれて欲しいけれど、敵対関係だから難しいのかな……。朝霧にはどうか幸せになってほしいです。
読了日:06月21日 著者:種村 有菜
手もちの時間手もちの時間感想
図書館本。穏やかでノスタルジックな筆致で過ぎ去りし日々の思い出が綴られていて、“記憶に残らないつまらない毎日も、その集積こそ自分に取って掛け替えのないものだと今は思っている”という「残らないもの」の一行にこの本の全てが詰まっているのだと思う。日々の中でつらいことが続いていた時に読んでいたため、何度も涙をこぼしながらページをめくった。この何気ない日常を愛することを忘れかけていた自分にはっと気づくことも度々だった。幸田露伴幸田文の血はまぎれもなく彼女に受け継がれ、その筆の精神は今なお輝きつづける。
読了日:06月27日 著者:青木 玉
金井美恵子詩集 (現代詩文庫 第 1期55)金井美恵子詩集 (現代詩文庫 第 1期55)感想
図書館本。夏に読むならやはり金井美恵子の文章にかぎる。気だるげで物憂い夜にぴったりと寄り添ってくれる。こうして読んでみると彼女の小説は詩の香りがするし、私が小説を書くヒントもこの辺りにありそうな気がするのだけど……。もっと詩で冒険がしたくなるような作品集だった。特に〈春の画の館〉抄は圧巻。あたかもルシール・アザリロヴィック「エコール」のような雰囲気に魅せられて、抄というだけに全文を読みたくなった。
読了日:06月28日 著者:金井 美恵子
雪沼とその周辺 (新潮文庫)雪沼とその周辺 (新潮文庫)感想
図書館本。雪沼に流れるおだやかでノスタルジックな空気感にすっかり心癒され、魅了されながら読んだのだが、「河岸段丘」の作者の主張とも取れる一節に強く心を打たれて、この作品もまた今まさに自分が読むべき小説だったのだと思い至った。それからはさらに物語の世界に引き込まれて一気に読了。「スタンス・ドット」「イラクサの庭」のポエティックな風情が特に好きだが、物語としてぐっときたのはやはり「レンガを積む」。病気や弱点を抱えながらも誠実に生きる雪沼の人々の姿に、人生の小さな灯火を見出した思いだ。
読了日:06月30日 著者:堀江 敏幸

読書メーター

 

6月は文芸書が2冊と1作、漫画が3冊、エッセイが1冊、詩歌が2冊、その他が5冊という内訳だった。

文芸書の割合が低いのは病気を患ってから変わらずと云ったところだけれど、もっと読んでいかないと、この先が思いやられる。プロを目指さないということがはっきりしたので、今後は自分の食指の動く本をどんどん読んでいきたい。

夏に金井美恵子を読むのは恒例となりつつあるし、次はいつかの文フリでお迎えしたまま積んでいた『早稲田文学』の金井美恵子特集号を読みたいところ。

それから以前から気になっているこちらも読みたい。『カストロの尼』は未読なのだが。 

カストロの尻

カストロの尻

 
ピース・オブ・ケーキとトゥワイス・トールド・テールズ

ピース・オブ・ケーキとトゥワイス・トールド・テールズ

 

 

それからフォロワーさんが気に入っておられるデュラスも一冊手元に迎えたので崩したい。

 最寄りの図書館にも何冊か蔵書があったことだし、しばらく読む本には事欠かなさそうだ。

図書館と云えばマンディアルグもずっと気になっている。

燠火―マンディアルグ短編集 (白水Uブックス)

燠火―マンディアルグ短編集 (白水Uブックス)

 

いつになるか見通しは立たないけれど、こちらもぜひ借りて読みたい。 

 

 

そして今月は詩歌が気になった月でもあった。そういうわけで詩歌を2冊読めたのは収穫だったけれど、次に気になっている詩人はあの朝吹真理子の父上である朝吹亮二の作品だ。 

朝吹亮二詩集 (現代詩文庫)

朝吹亮二詩集 (現代詩文庫)

 

 発端は現代詩手帖7月号での出会いだったのだけれど、過剰装飾なシュールレアリスムとでも云うべき詩「交叉」に強く惹かれた。

現代詩手帖 2019年 07 月号 [雑誌]

現代詩手帖 2019年 07 月号 [雑誌]

 

もともと山尾悠子のエッセイを目当てにお迎えした本だったけれど、時里二郎にも興味を抱いたし、ゆくゆくは彼の詩集も手に取って読んでみたい。

 

その他の本の割合が多くなってしまったことも、あまり否定的に考えすぎないようにはしたいのだが……。なにせ『東大教授が教える独学勉強法』は何かと心に響く箇所が多かったし、NHK出版の禅にまつわる本にしても、自分を見つめ直すいい時間を与えてくれた。

ストップしがちな勉強も再開したいところだし、今月も引き続き文芸書以外の本も読むように留意して読書を進めていきたい。

しきたりとしての手紙

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長らく趣味で手紙を書いてきたけれど、ここ最近目上の方への御礼を述べるのに手紙を書く機会が二度ほどあった。もらいものをいただいて、本来ならばお中元などを差し上げるべきところなのだが、わけあって御礼の言葉を差し上げるに留めることになったのだ。時候の挨拶は誰がお相手であっても書くようにしているけれど、今回のような手紙では一段と緊張感が増す。


どちらのお方も遠方にお住まいなので直接お目にかかって御礼を申し上げることはできないけれど、それだけにメールやLINEではなく、はがきに御礼を書くということが、いかに大切なことなのかということに改めて思い至った。


30代も間近になって、こういう機会はますます増えていくのだろうと思う。プライベートなことではあっても、親しき仲にも礼儀ありとは良く云ったもので、一通の手紙に想いをこめることが相手への真心となるのなら労は厭わない。

デジタルでのやりとりがたやすくなった時代にある今だからこそ、アナログの手紙というのはそれなりの格式を持った御礼になりうるのだろうと思う。


手紙を書く時にはいつも万年筆を使う。愛用しているのはPARKERのDUO FOLDで、大学の入学祝いにと両親から贈ってもらったものだが、書き味はしっくりと手に馴染む。公の場面ではブルーブラックのインクを使うのが礼儀なのだろうが、今回はプライベートということもあって色彩雫紫式部のインクで手紙をしたためた。


そうして一字また一字と書いている間に、先方のことに想いを馳せる。いろいろとご心労の多いお方にはせめてもの気遣いを、お世話になっている彼のご家族には感謝の気持ちをこめて筆を動かす。少しでもその想いが届けばいいと願いながら。

ブルベ夏の夏が来る

今週のお題「わたしの好きな色」

私の好きな色はラベンダーや青みピンク、一昔前に流行った紫陽花色と呼ばれる淡い青紫などで、いわゆるブルベ夏カラーと云われるものだ。

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最近AIで診断したところ、パーソナルカラーがブルベ夏ということがわかった。

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それまでもブルベ夏カラーであるピンクブラウンのコスメを買い集めてきたのだけれど、最近はコスメ情報をチェックするたびにブルベ夏カラーのものがあればスクショを保存するようにしている。

デパコスは欲しくてもなかなか手が届かないけれど、その分しっかり情報収集をして、プチプラコスメでも自分に似合うものを選ぶようにしている。

今年上半期のお気に入りは、excelリアルクローズシャドウ「チュールスカート」とviseeのマイヌーディアイズBE2。

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特にviseeの方はブラウンシャドウということもあってどんな服にでも合わせられることと云い、何より人からの反応が良いので重宝している。

excelチュールスカートは青みパールが透明感をもたらしてくれるし、ローズカラーも絶妙でまさにブルベ夏カラーと云ったところ。

いくらコスメが好きでもトレンドコスメをすべて抑えることはできないので、パーソナルカラーと口コミは何よりもものを云う。日々の情報収集が欠かせない。

 

その代わり、発色重視な単色アイシャドウはデパコスを買うようにしている。

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左からshu uemuraのプレスド アイシャドー「M660 A」、NARSのピュアポップス「5357シマリングピンクライラック」、ADDICTIONのシノワズリ「Empress Orchid」「Pink River」。

これらはいずれもビビッドカラーなので、目尻にほんの少し差すように使っている。

このうちNARSのものは発色が良いわりに普段使いしやすい色味なので、全体をブルー系の服でまとめる時に使う。

彼が濃いシャドウが好きということもあって、もう少しラインナップを増やしてもいいかなと思っているところだけれど、そうすると服とのバランスが難しい。

モード系の服はあまり着ることはないし、どちらかというとコンサバ寄りなので、黒コーデの時や、普段使いできるチャイナドレスを纏うときや、ちょっと攻めたい気分の時に使うという感じだ。

普段はブルベ夏カラーに準じたアイメイクをすることが多い。

 

リップはもっぱらAubeを愛用しているけれど、やはりローズカラーやピンクが多い。唇がぽってりとしているためか、アイシャドウを多めに載せてしまうためか、淡い色や肌なじみの良い色しか似合わないのが目下の悩みだ。

デパコスカウンターでも「やわらかい雰囲気なのでピンクがいいですね」と云われたし、そのとき青みピンクのリップを買ったものの、マットな質感があまり好きになれずにほとんど使っていない。発色の良さを重視しないのであれば3000円ほどの価格帯のドラストコスメで充分かなという気がしている。

リップには事欠かないので、今のところ新たに買い足す予定はないけれど、次に買うならやはりAubeのピンクのリップPK14を選ぶと思う。塗り心地が気に入っていて、Aubeのリップはメイクをはじめた頃からずっと愛用している。

 

またファッションでもブルベ夏カラーを取り入れている。

手持ちの服もピンクよりは淡いブルー系を好むし、ファッションも綺麗めなものが好きなので、今日こちらのワンピースをお迎えすることにした。

前から気になっていたアイテムではあったのだけれど、たまたまTwitterを見たらセール中でラスイチというので即決した。

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夏服のワンピースはすでにたくさん持っているのだけれど、ラベンダーカラーのワンピースは前々から欲しかったのだ。涼しげなチェック柄にも惹かれた。

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このワンピースに、先月お迎えした帽子を合わせれば、それだけで夏のコーディネートが完成すると思う。だんだん日差しが強くなってきて、どちらかというと日傘の出番が多くなってきたけれど、カメラで写真を撮るためにお迎えしたこの帽子も活用していきたい。

私の夏服のカラーは水色・ネイビー・白・黒が基本になっているけれど、ここにラベンダーも加わるとなると今から届くのが楽しみでならない。

ネプリ配信・テキレボ参加のお知らせなど

今月初旬のネプリ同時配信企画「ペーパーウェル」での経験を踏まえて、来月7/1〜7/8に千字掌編をネプリ配信します。

A4一枚・モノクロ20円/カラー60円でプリントしていただく形になります。プリント予約番号などはまた追って告知いたします。

ひとまず予告ということで。

 

続いて、10/12のテキレボ9への参加が決まりました。

おかげさまで体調がだいぶ安定してきたこともあり、またテキレボは一度直接参加してみたかったイベントでもあるので、今から楽しみにしています。

頒布物は5月の文フリで頒布予定だった、第二詩集『真珠姫の恋』と処女詩集『挽歌-elegy-』、それから句集『揺籃忌』です。

 

詩集の試し読みはこちらから。

kakuyomu.jp

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なお、『挽歌-elegy-』につきましては通販も取り扱っております。

star-bellflower.booth.pm

 

ただいまテキレボアンソロに提出する原稿の校正作業中です。

今回は詩歌での参加になるのですが、アンソロジーに寄稿するのは小説作品となります。私にしては珍しく、現代が舞台の恋愛物語です。

現代モノへの苦手意識を克服したいなということで書いたのですが、結果的にその目標は達成できたのかなと感じています。

今後も現代モノにも挑戦していきたいところです。

 

さてここからは前回のお知らせの続きです。

evie-11.hatenablog.com

前回は個人サイト紫水宮に載せた詩を載せたのですが、今回は主宰するweb文芸誌・かもめソングからご紹介します。

 

 

https://kamomesong.tumblr.com/post/183983772177/%E6%97%85%E9%B3%A5

kamomesong.tumblr.com

 

唐詩選を読んでいて、陳子昂の詩の数々に圧倒されたのをきっかけに書きました。

科挙官僚の語りということで、いつもより無骨な語り口になりました。あまりこういうテイストの詩を書くことはこれまでなかったのですが、細々ながら勉強を続けてきた成果を目に見える形で残しておきたかったというのがひとつ、そして唐詩選に収められあt旅の詩を読んで自分も書いてみたくなったというのがひとつ。

かもめメンバーとLINEでやりとりしていて、大学院で漢詩を専攻していた竹雀氏に「当時の科挙官僚の妻は、教養の水準が夫のものとはかなりかけ離れていただろうし、科挙官僚の真の理解者は同じ科挙官僚である男だけだったのだろう」と云われて、私が何の気もなしに書いたこの詩にも一定の説得力はあったのだなと学びました。

 タイトルの旅鳥は、敬愛する十二国記の同名曲から。

 思えば中国への憧憬のきっかけとなったのも、小学生の時に観たアニメ版十二国記だったのだなぁと思うと月日が流れるのは早いものですね。原作は小学生〜中学生にかけてぐらいの時に読みました。

新作が発売されるというので、そちらも今から楽しみにしています。

 

桔梗の檻 

https://kamomesong.tumblr.com/post/185290397990/%E6%A1%94%E6%A2%97%E3%81%AE%E6%AA%BB

kamomesong.tumblr.com

こちらはわりとストレートに情念どろどろ系の詩になったのですが、昨年の目標が「詩で感情を表現する」というものだったので、そういう意味では少し成長できたのかなと思います。

ここ一年は憎しみを糧に創作をするというよりも、むしろ哀しみを糧に創作と向き合うということが増えてきていて、この一作もそうした中から生まれた作品です。

もっとより深く、そしてより的確に哀しみを掘り下げられるよう、小説も詩も励んでいきたいと思っています。

桔梗というのは、私の名前の候補だったということもあり、また「眉かくしの霊」に出てくる桔梗ヶ原が念頭にあったのでこのようなタイトルになりました。

眉かくしの霊

眉かくしの霊

 

 今年も残り半年となってしまいましたが、下半期でできるだけ本を読んで抽斗の中身を充実させていきたいです。やはり何度も読んだ本というのは自分の血肉となって生きてくるものですね。そういう本との出会いを楽しみに、本と向き合っていきたいと思います。